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地域ハザードマップ

【2026年最新】さいたま市の災害リスクとハザードマップ|洪水・地震・液状化の想定と避難の備え

更新 2026年4月15日

さいたま市は人口約130万人を擁する埼玉県の県庁所在地で、全10区(西区・北区・大宮区・見沼区・中央区・桜区・浦和区・南区・緑区・岩槻区)からなる政令指定都市です。荒川・利根川水系の河川が市内を流れ、低地と台地が入り組んだ地形が特徴的なエリア。

この地形は、そのまま災害リスクの多様さに直結しています。河川沿いの低地では洪水や内水氾濫(川が溢れなくても排水が追いつかず街が冠水する現象)、地盤の弱いエリアでは地震時の液状化(地震の揺れにより地中の水と砂が混合し、地盤が流動化する現象)、丘陵部ではがけ崩れなど土砂災害のリスクを抱えた都市です。さいたま市は3つの地震想定に基づくハザードマップを公開しており、いずれのシナリオでも広範囲で震度5強〜6強の揺れが見込まれています。

さいたま市の災害リスクの背景
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さいたま市では、大規模な地震や台風・豪雨による水害がいつ発生してもおかしくない状況です。大規模広域災害が発生した場合、行政の救助隊がすべての現場に速やかに到着することは困難であり、まず自分自身の身を守る「自助」と、隣近所で助け合う「共助」が被害を最小限に抑える鍵となります。

さいたま市が公開する浸水履歴マップには、平成25年4月から令和4年12月までに市内で実際に発生した水害の被害箇所が記録されています。ハザードマップに示される浸水想定や震度の数値は、こうした実際の被害記録にも裏付けられた情報です。

ハザードマップの種類と確認方法
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さいたま市は複数のハザードマップを公開しており、「さいたま市防災アプリ」を利用すれば、GPS機能を活用した現在地の把握や避難所検索、ハザードマップの重ね合わせ表示が可能です。事前にマップデータをダウンロードしておけば、通信障害時にもオフラインで利用できます。

マップ名内容
地震防災マップ(揺れやすさマップ)3つの想定地震における震度分布を地図上に色分け表示
地震防災マップ(建物の倒壊危険度マップ)さいたま市直下地震の揺れによる全壊・半壊の危険度を50m×50mメッシュで表示
地震防災マップ(液状化危険度マップ)液状化の発生可能性を「極めて高い」「高い」「低い」「極めて低い」の4段階で表示
洪水ハザードマップ国・埼玉県管理河川の氾濫を想定した浸水想定区域を表示
内水ハザードマップ下水道や水路からの溢水による浸水リスクを浸水シミュレーションで表示
浸水履歴マップ平成25年4月〜令和4年12月の実際の水害被害箇所を地図上に表示
雨水出水浸水想定区域水防法に基づく新たな浸水想定区域を表示
土砂災害ハザードマップ土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域と周辺の避難場所を表示
耳で聴くハザードマップ視覚障害のある方や文字が見えにくい方向けに音声で災害リスクを確認できるマップ

地震防災マップは50m四方(ほぼ街区単位)の細かさでリスクが示されているため、隣接するブロックで結果が異なる場合もあります。自宅の住所で確認してください。

さいたま市の地震リスク
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3つの想定地震
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さいたま市の被害想定は、以下の3つの地震シナリオに基づいています。

想定地震規模特徴
さいたま市直下地震M7.3市直下を震源とし、市全域で震度6弱〜6強の揺れが想定される
東京湾北部地震M7.3東京湾北部を震源とする首都直下型地震
関東平野北西縁断層帯地震M8.1広域断層帯の活動による大規模地震

3つのうち、さいたま市直下地震が市域に最も大きな影響を及ぼすシナリオ。建物の倒壊危険度マップもこの想定に基づいて作成されています。

液状化リスク
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さいたま市の液状化危険度マップは、液状化の発生可能性を4段階で示したものです。

危険度意味
極めて高い液状化が発生する可能性が非常に高いエリア
高い液状化が発生する可能性が高いエリア
低い液状化の発生可能性は低いが、注意が求められるエリア
極めて低い液状化の発生可能性がほとんどないエリア

河川沿いの低地や旧河道にあたるエリアは液状化リスクが高い傾向にあります。建物の傾斜・沈下やマンホールの浮上が発生し、道路の通行にも支障をきたすため、自宅の位置が液状化危険度マップでどの段階に該当するかを事前に確認しておくことが重要です。

浸水深の目安と避難判断
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ハザードマップに示される浸水深が実際にどのような状況を意味するのか、行動の判断基準とあわせて整理します。

浸水深状況行動の目安
0.5m未満大人の膝下この段階に達する前に避難を完了させる
0.5〜1.0m大人の腰歩行による避難は危険。0.5mが歩行の限界
1.0〜3.0m1階が完全に水没2階以上への垂直避難。ただし木造家屋は倒壊・流出リスクあり
3.0m以上2階の床下まで浸水事前の立ち退き避難が必須
5.0m以上2階建て家屋の屋根まで到達2階でも生存不能。立ち退き避難が唯一の手段

風水害時、自動車は水に浸かると動かなくなり、水圧でドアが開かなくなるため非常に危険です。避難は徒歩で行ってください。浸水している道路は、下水道のマンホールや側溝への転落のおそれがあり、見た目以上に危険な状態です。

万が一逃げ遅れた場合は、近くの頑丈な建物の3階以上など、身を守れる場所に緊急避難してください。

避難場所と避難所の違い
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「避難場所」と「避難所」は異なる役割を持つ施設です。さいたま市の全10区の小中学校・公民館・公園などが避難施設として指定されていますが、災害の種類によって使用できる施設が異なります。

種別役割特徴
指定緊急避難場所災害の危険から一時的に命を守るために逃れる場所公園・グラウンド等の屋外空間が中心
指定避難所自宅に戻れない場合に一時的に滞在する施設小中学校・公民館等。開設は市が災害の種類・規模に応じて決定

災害種別による利用制限
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さいたま市の避難施設には、「地震」「洪水(水害)」「がけ崩れ(土砂災害)」「大規模な火事」の4つの災害種別ごとに避難の適否が定められており、すべての施設が全災害に対応しているわけではありません。

洪水時には浸水リスクを考慮し、「2階以上のみ使用可」や「3階以上のみ使用可」と条件が付く施設が多数あります。普段想定している避難所が水害時には使用できないケースも少なくないため、最寄りの避難所が災害種別ごとにどのような扱いになるか、平時に確認しておくことを推奨します。

防災情報の入手方法
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災害時に正確な情報を迅速に入手できるかどうかは、避難行動の成否に直結します。情報の入手手段は最低2つ確保しておくことを推奨します。

手段概要
さいたま市防災アプリ(iOS)ハザードマップ表示・避難所ルート案内・開設状況・混雑状況のリアルタイム確認。オフライン対応
さいたま市防災アプリ(Android)同上。マイ・タイムラインの作成機能も搭載
防災行政無線メール災害時緊急情報・行方不明者捜索等の放送内容をメールで自動受信
防災行政無線ホームページ放送内容をWebで確認
Yahoo!防災速報アプリ地域に紐づいた防災情報を受信

防災行政無線の放送を聞き逃した場合は、自動電話応答サービス(048-641-6426・通話料有料)で直近20件までの放送内容を音声で再確認できます。テレビ埼玉のデータ放送からも確認可能です。

上記に加え、緊急速報メール(エリアメール)は避難指示等を携帯キャリア経由で強制受信する仕組みのため、事前の登録は不要です。

さいたま市防災アプリの特徴
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さいたま市防災アプリは、災害の種類に応じてメイン画面のモードが自動で切り替わる仕組みです。風水害発生時は水色、地震発生時は茶色の画面に変わり、状況に応じた情報を一目で把握できます。

避難情報や避難所の開設情報はプッシュ通知で配信され、防災行政無線の放送内容もアプリ内で確認可能。マイ・タイムラインの作成機能も搭載されており、画面のタップ操作で避難行動計画を時系列で整理し、PDFや画像として保存できます。

警戒レベルと行動
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レベル発表される情報住民の行動
1早期注意情報災害への心構えを高める
2大雨・洪水注意報ハザードマップで避難先を再確認
3高齢者等避難高齢者・乳幼児のいる家庭は避難開始
4避難指示危険な場所から全員避難
5緊急安全確保命を守る行動を直ちにとる

レベル5は災害がすでに発生または切迫している状態を示します。レベル4までに避難を完了させることが原則であり、レベル5発表後の安全な避難は保証されません。

さいたま市の独自の防災対策
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防災アプリによる情報集約
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前述のさいたま市防災アプリは、ハザードマップの閲覧・避難所の状況把握・マイ・タイムラインの作成を一つに集約したツールです。災害種別に応じたモード自動切替やオフライン対応など、自治体独自の防災アプリとしては先進的な機能を備えています。

防災ガイドブックによる啓発
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テーマ内容
日常の備え「わが家の防災」チェック、サバイバルカード、備蓄品の準備ポイント
地震への備え家具の転倒防止、感震ブレーカーの設置、帰宅困難時の行動ルール
風水害への備え警戒レベルの確認、防災気象情報の理解、台風接近時の対策
地域・避難所の備え自主防災組織の活動、要配慮者への対応、避難所生活の注意点

多様な市民への配慮
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視覚障害のある方や文字が見えにくい方向けに「耳で聴くハザードマップ」を導入している点も特徴的です。スマートフォン等で音声として災害リスクを確認でき、平時からのリスク認識に役立てることができます。

問い合わせ先:さいたま市 総務局 危機管理部 防災課(048-829-1126 / 048-829-1127)

防災チェックリスト
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ここまでの内容を踏まえ、さいたま市民が確認しておくべき項目を一覧にまとめました。

備蓄の目安は、水が1人1日3リットル、非常用トイレが1人1日5回分です。低地にお住まいの方は、ビニール袋に水を入れた「水のう」による排水口の逆流防止対策もあわせて確認してください。

確認項目
さいたま市防災アプリをインストールし、マップデータをダウンロードした
地震防災マップ(揺れやすさ・液状化)で自宅のリスクを確認した
洪水・内水ハザードマップで自宅周辺の浸水想定を確認した
浸水履歴マップで過去の被害箇所を確認した
最寄りの避難所と、災害種別ごとの利用制限を把握した
アプリでマイ・タイムラインを作成した
家族で避難のタイミングと集合場所を決めた
防災行政無線メール・防災アプリ・Yahoo!防災速報のいずれかを登録した
地震保険の加入状況を確認した
家具の転倒防止・感震ブレーカーの設置を確認した
水・食料・非常用トイレを備蓄した
排水口の逆流対策を確認した(低地の方)
🛡 防災士からのメッセージ
さいたま市は3つの地震シナリオに基づくハザードマップや、オフライン対応の防災アプリなど、市民が災害リスクを把握するための情報基盤を整えています。しかし、ハザードマップを確認しただけでは備えにはなりません。上記のチェックリストを一つずつ確認し、家族全員で避難のタイミングと行動を共有するところから始めてください。

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