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防災の日に何をすべき?家庭・企業・学校の実行ガイド【チェックリスト付き】

更新 2026年4月18日

この記事は実行ガイド特化です。防災の日の由来・歴史・関東大震災からの歩みは 防災の日(9月1日)の由来と意味 を参照してください。


毎年9月1日の「防災の日」、「何かしなきゃ」と思いながら結局何もせず終わる——防災士として地域の防災活動に関わるなかで、最も多く聞く言葉です。

2024年の能登半島地震、2025年3月の南海トラフ新想定公表、同年12月の首都直下地震新想定公表を受け、今年の防災の日は「更新された想定への対応確認」という重点テーマがあります。

家庭でやるべきこと10項目チェックリスト
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防災の日を「家族の防災見直しデー」と決めることで、年1回の確実な点検習慣が生まれます。以下の10項目は1〜2時間で完了できます。防災週間(8/30〜9/5)の1週間に分散させても構いません。

1. 非常持ち出し袋の中身を全出し点検する
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  • 懐中電灯の電池残量を確認(点灯テスト)
  • モバイルバッテリーをフル充電する
  • 乾電池の使用推奨期限を確認し、期限切れは交換
  • 液漏れしている電池を廃棄する
  • 着替えのサイズを確認(子どもは成長に注意)
  • 常用薬が最新処方のものか確認する
  • マスク・除菌シートの在庫を確認する

毎年この作業をするだけで「いざというとき使えない防災グッズ」を防げます。

2. 備蓄品の賞味期限を確認し入れ替える
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  • 保存水の賞味期限を確認する
  • アルファ米・缶詰・レトルトの期限を確認する
  • 期限6ヶ月以内のものを日常消費し、新品を購入する(ローリングストック)
  • カセットボンベの使用期限を確認する(製造から約7年)

3. 家具の転倒防止器具を点検する
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  • 突っ張り棒が緩んでいないか手で押して確認する
  • L字金具のネジ締まりを確認する
  • 粘着マットのはがれを確認する
  • 新しく購入した家具に転倒防止策を施したか確認する
  • テレビ・モニターの固定状況を確認する

突っ張り棒は経年劣化でバネが弱まります。グラつくなら今すぐ調整を。

4. 火災警報器の動作確認をする
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  • 各部屋のテストボタンを押して正常な警報音を確認する
  • 電池切れ警報(短い「ピッ」音の繰り返し)が出ていないか確認する
  • 設置から10年以上経過している場合は本体交換を検討する

5. ハザードマップの最新版を確認する
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  • 国土交通省のハザードマップポータルサイトで自宅住所を検索する
  • 浸水想定区域・土砂災害警戒区域・津波浸水想定を確認する
  • 2025年の南海トラフ新想定・首都直下新想定で変更がないか確認する
  • 自治体のハザードマップが更新されている場合は最新版を入手する

2025年の南海トラフ新想定では、一部地域で浸水深や被害想定が見直されています。以前確認した内容のままにしないことが重要です。

6. 避難場所・避難ルートを確認する
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  • 最寄りの指定緊急避難場所(一時避難)の名前と場所を家族全員が言えるか確認する
  • 最寄りの指定避難所(避難生活の場所)を確認する
  • 避難ルートを2通り以上把握しているか確認する
  • ルート上に危険箇所(ブロック塀・古い建物・崖)がないか確認する

できれば実際に歩いて確認してください。夜間も通れるルートかどうか意識してみてください。

7. 家族会議を開く(10〜20分)
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  • 災害時の集合場所(第1・第2)を全員で確認する
  • 学校・職場からの帰宅困難を想定した行動方針を決める
  • ペットの避難方法を決める
  • 自宅が住めなくなった場合の避難先候補を確認する
  • 備蓄品の保管場所と持ち出し担当を決める

子どもへの伝え方は「怖い話」ではなく「守る準備の話」として伝えます。「地震が来たらダンゴムシのポーズ」「避難場所は○○小学校」と具体的な行動を教えるのが効果的です。

8. 災害用伝言ダイヤル171を体験利用する
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9月1日は毎月1日の体験利用日です。防災週間中(8/30〜9/5)も終日体験できます。

体験手順:

  1. 固定電話または携帯電話から「171」に発信する
  2. 「1」を押して伝言を録音する
  3. 自分の電話番号(市外局番から)を入力する
  4. 30秒以内で伝言を録音する(「○○です。無事です。○○にいます」)
  5. 家族に「2」で再生してもらう

一度でも体験しておくと、本番で迷わず使えます。毎月1日・15日も体験できるので、家族全員が操作に慣れるまで繰り返すのが理想です。

9. 保険証券の内容を確認する
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  • 火災保険の水害補償の有無を確認する
  • 地震保険に加入しているか確認する
  • 保険証券の保管場所を家族全員が把握しているか確認する
  • 保険会社の緊急連絡先を控えているか確認する

水害補償は契約プランによって対象外の場合があります。近年の豪雨被害の増加を踏まえ、確認を優先してください。

10. 消火器・AEDの場所を確認する
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  • 自宅の消火器の使用期限を確認する(業務用10年、住宅用5年が目安)
  • 消火器の安全ピン・ホースの状態を確認する
  • 最寄りのAED設置場所を確認する(日本AED財団マップで検索可能)

家庭チェックリスト まとめ(印刷用)

  • 1. 非常持ち出し袋の中身を全出し点検する
  • 2. 備蓄品の賞味期限を確認し入れ替える
  • 3. 家具の転倒防止器具を点検する
  • 4. 火災警報器の動作確認をする
  • 5. ハザードマップの最新版を確認する
  • 6. 避難場所・避難ルートを確認する
  • 7. 家族会議を開く(10〜20分)
  • 8. 災害用伝言ダイヤル171を体験利用する
  • 9. 保険証券の内容を確認する
  • 10. 消火器・AEDの場所を確認する

企業・職場の防災週間取り組みガイド
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防災訓練の実施(帰宅困難者対応を含む)
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防災の日前後に防災訓練を実施する企業は多いですが、毎年同じシナリオの「形だけの訓練」では実践力がつきません。

訓練を実効性のあるものにするポイント:

  • 事前に時刻を告知しない「抜き打ち訓練」を年1回取り入れる
  • エレベーター停止を前提とした階段避難を実施する
  • 負傷者搬送のシミュレーションを組み込む
  • 安否確認システムを実際に起動してレスポンス時間を計測する

2024年の能登半島地震では、帰宅困難者の問題が改めて注目されました。「従業員が自宅に帰れない状態で72時間をどう過ごすか」を訓練シナリオに加えることを推奨します。

帰宅困難者対応チェック:

  • 社内の備蓄(水・食料・毛布・簡易トイレ)が従業員3日分あるか確認する
  • 帰宅困難者を社内に留める判断基準と指示系統を確認する
  • 徒歩帰宅支援ステーション(コンビニ・自治体施設)のルートを確認する
  • 従業員の帰宅困難想定距離と交通手段を再調査する

BCP(事業継続計画)の年次確認
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防災の日は、BCPを更新するタイミングとして最適です。

  • 従業員の連絡先リストを最新化する(退職・入社対応)
  • 代替オフィス・リモートワーク環境の稼働テストを行う
  • サプライチェーンのリスク評価を更新する(能登・南海トラフ新想定を反映)
  • バックアップデータの復元テストを実施する
  • 2025年の首都直下・南海トラフ新想定に基づく被害シナリオを見直す

2025年12月に公表された首都直下地震の新想定では、液状化リスクエリアが更新されています。オフィス所在地の液状化リスクを再確認してください。

従業員向け防災研修と備蓄グッズの整備
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  • 防災研修を実施する(AED講習・消火器操作・応急手当)
  • 帰宅困難者用の個人キット(スニーカー・レインコア・水・食料・地図)を整備する
  • 防災カード(避難場所・緊急連絡先・BCP連絡先)を配布する
  • 携帯用防災ポーチ(ホイッスル・LEDライト・携帯トイレ)の配布を検討する

企業防災チェックリスト まとめ
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  • 防災訓練(帰宅困難者シナリオ含む)を実施する
  • 社内備蓄(3日分)を点検・補充する
  • BCPの年次確認・更新を行う
  • 従業員連絡先リストを最新化する
  • 防災研修・グッズ配布を実施する

学校・こども向け防災週間の取り組みガイド
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避難訓練を「実践的」にする
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学校の避難訓練を「面倒な行事」から「命を守る練習」に変えるには、「なぜそうするのか」の理由を伝えることが重要です。

「おかしもち」(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかづかない)のルールも、理由を伝えると子どもの納得度が変わります。

実践的な訓練にするためのポイント:

  • 休み時間など教員が近くにいない状況を想定した訓練を行う
  • 煙(訓練用)や暗所通過など体感型の要素を取り入れる
  • 避難完了後に「気づいたこと・改善点」を子どもから発表させる

保護者への引き渡し訓練
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2024年の能登半島地震では、学校の引き渡しルールの重要性が再確認されました。

  • 引き渡しカードの内容を保護者と確認する
  • 引き渡し対象者(緊急連絡先)が最新化されているか確認する
  • 引き渡し訓練を年1回実施する
  • 保護者が来られない場合(帰宅困難)の対応ルールを確認する

こども向け防災イベント提案
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防災の日は、子どもの防災意識を高める「体験の場」として活用できます。

家庭でできる防災イベント:

  • 防災リュックの中身を一緒に確認する(「自分のリュック」を持たせると責任感が生まれる)
  • 非常食の試食会をする(アルファ米・缶詰パン・乾パンを実際に食べる)
  • 避難場所まで歩いてみる(「お散歩」として自然に体験させる)
  • 防災まち歩きをする(通学路の危険箇所をメモしてオリジナルの防災マップを作る)
  • 防災クイズを出す(「地震が来たらまず何をする?」など遊び感覚で知識を定着させる)
  • 災害用伝言ダイヤル171を一緒に体験する(子ども自身に録音させる)

学校・地域で活用できる防災教育ツール:

  • クロスロード(災害時のジレンマを考えるカードゲーム):「食料が足りない避難所で自分の分を高齢者に譲るか」など、正解のない問題について話し合うことで判断力が育ちます
  • 起震車体験:自治体の防災訓練イベントで体験できます
  • そなエリア東京・本所防災館などの体験型防災施設:夏休みや防災週間に家族で訪れるのがおすすめです

学校・こど向けチェックリスト まとめ
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  • 避難訓練を実施する(実践的なシナリオで)
  • 保護者引き渡し訓練を実施する
  • 引き渡しカードの内容を最新化する
  • 防災まち歩き・非常食試食会などのイベントを行う
  • 災害用伝言ダイヤル171を子どもと体験する

2025年版・防災の日の重点テーマ
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2024〜2025年の大きな出来事を踏まえ、今年の防災の日には以下の重点テーマを意識してください。

能登半島地震(2024年1月)からの教訓
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  • 孤立集落への備えとして、自宅に1週間分の備蓄が必要であることが再確認された
  • 仮設トイレの整備遅延が問題となり、簡易トイレの自前確保が重要であることが示された
  • 在宅避難の選択肢を整えておくことの重要性が高まっている

南海トラフ巨大地震 新想定(2025年3月公表)
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2025年3月、内閣府が南海トラフ巨大地震の被害想定を最新化しました。

  • 最大津波高・浸水域が一部地域で見直された
  • ハザードマップが更新された自治体が多数あるため、最新版の確認が必須
  • 南海トラフ地震の詳細と対策 で解説しています

首都直下地震 新想定(2025年12月公表)
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2025年12月、東京都が首都直下地震の新想定を公表しました。

災害用伝言ダイヤル171の体験利用スケジュール
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171は以下のタイミングで体験利用できます。

日程内容
毎月1日・15日毎月の定期体験(終日)
8月30日〜9月5日防災週間(終日)
1月15日〜21日防災とボランティア週間(終日)
元日(1月1日)年始(終日)
大規模災害発生時本番運用

操作手順(おさらい):

  • 伝言録音:171 → 1 → 自分の電話番号 → 伝言を30秒以内で録音
  • 伝言再生:171 → 2 → 聞きたい相手の電話番号 → 再生

まとめ|防災の日を「実行の日」にする
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防災の日の由来・歴史については 防災の日(9月1日)の由来と意味 をご覧ください。

この記事でお伝えしたかったのは「9月1日に何を実行するか」です。

  • 家庭:チェックリスト10項目を防災週間(8/30〜9/5)の1週間で1〜2項目ずつこなす
  • 企業:帰宅困難者対応を含む防災訓練とBCPの年次確認を行う
  • 学校・保護者:引き渡しルールの確認と、子どもと一緒にできるイベントを取り入れる

大切なのは「完璧にやる」ことではなく「毎年続ける」こと。今年の防災の日から、カレンダーに「防災点検デー」と書き込んでおいてください。

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