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台風対策

台風 ペット・高齢者・赤ちゃんの避難準備と備え

更新 2026年6月25日

ペット・高齢者・乳幼児がいる家庭の台風対策で最も大切なのは、ほかの人より早く動くことです。避難に時間がかかる人や動物がいる家庭は、自治体の**警戒レベル3(高齢者等避難)**が出た段階で避難を始めるのが原則。風雨が強まってからでは、本人もペットも安全に動けません。

ここで言う「要配慮者」とは、内閣府が定義する**「高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者」**(妊産婦・傷病者・医療的ケアが必要な人などを含む)のことです。ペットも、置いて逃げれば命に関わり、世話のために飼い主が危険な家へ戻る原因にもなるため、同行避難を前提に準備します。

まず、対象を問わず共通する3原則を覚えてください。

  • 避難は早く…要配慮者・ペットがいる家庭は警戒レベル3で行動開始
  • 持ち出しは個別に…常備薬・ミルク・ペットフードなど「その人・その子専用」の物は配給されない
  • 避難先は事前確認…一般の避難所で過ごせるか、福祉避難所が必要かを平常時に調べておく

台風が近づいたときの全体の流れは台風が近づいたら?やることチェックリスト、台風対策の全体像は台風対策の完全ガイドもあわせてご覧ください。

要配慮者は「早めの避難」が原則
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台風の避難でいちばんの分かれ目は、避難のタイミングです。自治体が出す警戒レベルを目安にします。

警戒レベル情報とるべき行動
レベル3高齢者等避難高齢者・障害者・乳幼児がいる家庭・避難の支援者は避難開始。それ以外の人も準備を始める
レベル4避難指示危険な場所から全員避難
レベル5緊急安全確保すでに災害が発生・切迫。命を守る最善の行動を

内閣府の「避難情報に関するガイドライン」では、警戒レベル3(高齢者等避難)が出た段階で、避難に時間がかかる高齢者・障害のある人・乳幼児を連れた家庭・その支援者は、危険な場所から安全な場所へ避難するとされています(出典は記事末尾)。

レベル5は「すでに災害が起きている/切迫している」段階なので、それより前に動くのが大前提です。要配慮者やペットがいる家庭にとって、レベル3は「まだ大丈夫」ではなく「自分たちはもう動く合図」だと考えてください。

⚠️ 警戒レベルは必ず1→5の順に出るとは限りません。状況が急変すれば、いきなり高いレベルが出ることもあります。レベルの発表を待たず、ハザードマップで自宅が浸水・土砂災害の危険区域にあると分かっているなら、より早く避難してください。自宅の危険度の調べ方はハザードマップの活用で解説しています。

高齢者がいる家庭の備え
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高齢の家族がいる場合、避難そのものに時間がかかるうえ、「いつもの薬」「いつもの補助具」がないと体調を崩しやすいのが特徴です。配給では手に入らない物を中心に準備します。

高齢者の持ち出しチェックリスト
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  • 常備薬(最低7日分)…持病の薬は避難所では配られません。普段から少し多めに持っておく
  • お薬手帳(またはコピー・写真)…薬の名前・量が分かれば、避難先や救護所で同じ薬を出してもらいやすい
  • 補助具…老眼鏡・補聴器(と予備電池)・杖・入れ歯(と洗浄剤)。なくすと生活が一気に困難に
  • 医療情報メモ…持病・かかりつけ医・連絡先・血液型・アレルギーを1枚にまとめておく
  • 大人用おむつ・パッド…必要な人は数日分。避難所では不足しがち
  • 保険証・介護保険証・障害者手帳(コピーでも可)と少額の現金

高齢者の避難で気をつけること
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  • 暗くなってから、また浸水が始まってからの避難は危険度が跳ね上がります。明るいうち・水が出る前に動く
  • 一人暮らしの高齢者は、近所や家族と**「台風が来たら誰が声をかけ、どこへ一緒に逃げるか」**を事前に決めておく
  • 持病がある人は、停電で在宅医療機器(在宅酸素など)が止まる可能性も。かかりつけ医に停電時の対応を確認しておく

⚠️ 避難をためらう高齢者は少なくありませんが、「迷惑をかけたくない」という遠慮が逃げ遅れにつながります。早めの避難はわがままではなく正しい備えだと、家族から伝えてあげてください。

乳幼児・赤ちゃんがいる家庭の備え
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赤ちゃんの台風の備えは、ミルク・おむつ・衛生用品が切れないことが最優先です。これらは災害後に品薄になりやすく、配給も時間がかかります。

赤ちゃん・乳幼児の持ち出しチェックリスト
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  • ミルク…粉ミルクは清潔な水とお湯が必要。停電・断水を考えると乳児用液体ミルクが便利
  • 乳児用液体ミルク(常温でそのまま飲める)…哺乳瓶や使い捨て紙コップ・乳首とあわせて用意
  • 哺乳瓶(予備)・使い捨て哺乳用品・洗浄が不要に使える物
  • 紙おむつ・おしりふき(多めに)…災害後1週間以上、品薄が続くことがある
  • 離乳食(月齢に合うもの)・予備のスプーン
  • 着替え・バスタオル・抱っこひも(避難時に両手をあけられる)
  • 母子健康手帳(予防接種歴・かかりつけが分かる)と保険証のコピー
  • 赤ちゃん用の常備薬・体温計・ガーゼ

乳児用液体ミルクの使い方の注意
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液体ミルクは常温でそのまま飲ませられて停電・断水時に強い一方、使い方に注意があります。日本小児科学会は次の点を挙げています。

  • 高温下に置かない(保存場所に注意)
  • 使う前に期限切れ・破損がないか確認する
  • 開封したらすぐ使い、飲み残しは使わない(作り置き・取り置きをしない)

⚠️ 浴槽のため水は停電・断水時の生活用水として有効ですが、小さなお子さんがいる家庭は溺水防止のため浴室に施錠してください。ため水のコツは台風が近づいたら?やることチェックリストで解説しています。

ペットの同行避難の準備(台風 ペット 対策)
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環境省は、災害時に飼い主がペットと一緒に避難する**「同行避難」**を原則として推奨しています。同行避難とは、ペットを連れて安全な場所まで一緒に避難する行動のことです(避難所内で人とペットが同じ空間で過ごせるかは、避難所によって異なります)。

ペットを置いて避難すると、ペットの命が危険にさらされるだけでなく、世話のために飼い主が危険な自宅へ戻る二次被害にもつながります。だからこそ、平常時の準備が欠かせません。

ペットの備蓄チェックリスト
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環境省・自治体のガイドラインでは、フード・水は最低5日分、できれば7日分以上の備蓄が推奨されています。療法食が必要な子はさらに多めに。

  • フード・水(最低5日分、できれば7日分以上)…食べ慣れたものを。療法食は多めに
  • 療法食・常備薬…避難先では手に入りません。普段から少し多めに
  • キャリーバッグ・ケージ…避難の移動・避難先での居場所に必須
  • トイレ用品…ペットシーツ・猫砂・排泄物の処理袋・消臭用品
  • リード・ハーネス・首輪(予備も)
  • ペットの健康手帳…ワクチン接種歴・既往症・かかりつけ医をまとめておく
  • 食器・タオル・お気に入りのおもちゃ(ストレス軽減)

普段からのしつけ・準備
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環境省は、いざという時に安全に同行避難できるよう、日頃の準備を重視しています。

  • キャリー・ケージに入ることに慣らす…普段からドアを開けて部屋に置き、中でおやつを食べさせると慣れやすい
  • 基本的なしつけ…「待て」「おいで」、ケージ内で落ち着けること。無駄吠え・人や他の動物を怖がらない練習
  • 健康管理…ワクチン接種・ノミダニ予防・不妊去勢で、避難所での感染症やトラブルを減らす
  • 身元表示…首輪と迷子札、できればマイクロチップ。はぐれても飼い主が分かるように

⚠️ 避難所では動物が苦手な人・アレルギーの人もいます。ケージでおとなしくできること、排泄物をきちんと処理することが、同行避難をスムーズにする鍵です。台風前のベランダ片付けの際は、屋外飼育のペットの安全な場所への移動も忘れずに(台風のベランダ対策)。

避難先・福祉避難所を事前に確認する
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要配慮者・ペットがいる家庭こそ、「どこへ逃げるか」を平常時に調べておくことが大切です。

一般の避難所で大丈夫か確認する
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  • お住まいの自治体の指定避難所の場所とルートを確認(ハザードマップの活用
  • ペットの受け入れ可否・受け入れ条件は避難所ごとに違います。自治体に事前確認を
  • バリアフリー対応か、医療的ケアが受けられるかも確認

福祉避難所とは
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一般の避難所での生活が難しい要配慮者のために、自治体が指定するのが福祉避難所です。内閣府のガイドラインでは、福祉避難所は高齢者・障害者・乳幼児その他特に配慮を要する人を主な対象とし、相談・支援を受けられる体制や必要な居室を確保した避難所と位置づけられています。

  • 福祉避難所は**一般の避難所へ避難した後、そこでの生活が困難な人が移る「二次避難所」**として運営されることが多い
  • 自治体によって指定の有無・対象・利用の流れが異なるため、お住まいの市区町村で事前に確認
  • 親族・知人宅やホテルなど、**避難所以外の安全な避難先(分散避難)**も選択肢に入れておく

早めに動けば、こうした選択肢を落ち着いて選べます。風雨が強まってからでは、移動手段も限られます。やはり要配慮者・ペットがいる家庭は警戒レベル3での避難開始が安全です。

よくある質問(FAQ)
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Q. ペットを連れて避難所に入れますか? A. 環境省は「同行避難(連れて安全な場所へ避難すること)」を推奨していますが、避難所内で人とペットが同じ空間で過ごせるかは避難所ごとに異なります。受け入れ可否・条件は自治体や避難所によって違うので、平常時に確認しておきましょう。受け入れがあっても、ケージに入れる・排泄物を処理するなどのルールを守る必要があります。

Q. 高齢の家族の薬はどれくらい持ち出せばいい? A. 避難所では持病の薬は配られません。最低でも7日分を目安に、普段から少し多めに持っておくと安心です。あわせて**お薬手帳(写真でも可)**があれば、薬の名前・量が分かり、避難先や救護所で同じ薬を出してもらいやすくなります。

Q. 粉ミルクと液体ミルク、どちらを備えるべき? A. 粉ミルクは清潔な水とお湯が必要なので、停電・断水時は使いにくくなります。常温でそのまま飲ませられる乳児用液体ミルクを備えておくと、停電・断水時にも対応しやすいです。ただし開封したらすぐ使い、飲み残しは使わない点に注意してください。両方を組み合わせて備えるのが現実的です。

Q. おむつはどれくらい備蓄すればいい? A. 紙おむつは災害後1週間以上、品薄・欠品が続くことがあり、配給にも時間がかかります。最低でも1週間分以上を目安に、普段の買い置きを切らさないようにしておきましょう。

Q. 福祉避難所には直接行けますか? A. 多くの自治体では、福祉避難所は**いったん一般の避難所へ避難した後、そこでの生活が困難な人が移る「二次避難所」**として運営されます。直接行けるかどうか、対象や利用の流れは自治体ごとに異なるため、お住まいの市区町村で事前に確認しておくことが大切です。

Q. 要配慮者はいつ避難を始めればいい? A. 自治体の**警戒レベル3(高齢者等避難)**が目安です。高齢者・障害者・乳幼児がいる家庭やその支援者は、この段階で避難を始めます。レベル4(避難指示)では全員避難、レベル5(緊急安全確保)はすでに危険が切迫した段階なので、必ずそれより前に動くのが原則です。


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出典・参考(公的機関)
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