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台風対策

養生テープの窓・台風対策|飛散防止と家具固定の正解【監修】

更新 2026年6月25日

Q. 台風のとき、窓に養生テープを貼れば安全? A. 養生テープの効果は「割れたガラスの飛散を軽減する」ことが中心で、ガラスそのものの強度は上がりません。貼るなら室内側に。より確実なのは雨戸・シャッターや飛散防止フィルムで、まずは飛んでくる物を減らすことが最優先です。

台風で窓が割れる主な原因は、風圧そのものよりも強風で飛ばされた物(飛来物)がガラスに当たることです。だからこそ、窓対策は「①飛来物を減らす → ②窓を物理的に守る → ③割れても被害を抑える」の順で考えると、何から手をつければよいかが整理できます。

この記事では、養生テープの正しい使い方と限界、雨戸・シャッター・飛散防止フィルムといったより確実な対策、そして地震とも共通する家具固定や、停電・断水に備えた屋内準備までを、公的機関の情報をもとにまとめます。

台風全体の進め方は台風が近づいたら?やることチェックリスト、屋外側の備えは台風のベランダ対策もあわせてご覧ください。

まず結論|窓・屋内対策は「3つの優先順位」で
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台風の窓対策は、効果と確実性の高い順に並べると次のようになります。

  1. 飛来物を減らす(ベランダ・庭の物を屋内へ/屋外の固定)
  2. 窓を物理的に守る(雨戸・シャッターを閉める/飛散防止フィルム/合わせガラス)
  3. 割れても被害を抑える(カーテンを閉める/養生テープ/窓から離れる)

養生テープは「3番目」の補助策です。順番を飛ばして養生テープだけに頼ると、肝心の「飛来物を減らす・窓を守る」が手薄になります。1→2→3の順で対策を積み上げるのが基本です。

優先度対策主な効果確実性
飛来物を屋内へ・固定割れる原因そのものを減らす
雨戸・シャッターを閉める飛来物の直撃を防ぐ
飛散防止フィルム・合わせガラス貫通防止・飛散防止
補助カーテンを閉める割れた破片の飛散を抑える
補助養生テープ飛散を軽減(強度は上がらない)

家具固定|台風でも地震でも効く「土台の備え」
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台風の屋内対策というと窓に目が行きがちですが、家具の転倒対策も同時にやっておきたい備えです。地震対策の定番ですが、停電で暗い室内を移動するとき、転倒・落下した家具が避難経路をふさぐリスクは台風時にも共通します。

総務省消防庁の資料によると、阪神・淡路大震災では約6割の部屋で家具が転倒・散乱したと報告されています。家具固定は「やれば防げた被害」を減らす、費用対効果の高い対策です。

固定方法の優先順位
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消防庁は、壁の柱や桟(さん)にL字金具(L型金物)とネジで直接固定する方法を最も強度が高い方法として推奨しています。賃貸などでネジが使えない場合は、ほかの器具を組み合わせます。

  • L字金具(ネジ固定)…最も確実。壁の柱・桟のある位置に取り付ける
  • 突っ張り棒(ポール式)単体…効果は限定的。東京消防庁は震度6強への効果は小さいとし、他の器具との併用を推奨
  • ストッパー式・粘着マット式…突っ張り棒と組み合わせて効果を高める

ポイントは「1つの家具に同じ器具を2個以上」「突っ張り棒は壁側の奥に2本、できればネジで補強」。突っ張り棒だけに頼らず、L字金具やストッパーと組み合わせるのが正解です。

注意:背の高い家具は、寝室や出入口など「逃げ道・寝ている人の上」に置かない配置の工夫も重要です(消防庁)。固定とあわせて配置も見直しましょう。

窓ガラス対策の優先順位|雨戸・シャッターが最も確実
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窓を「物理的に守る」段階で最も確実なのは、雨戸・シャッターを閉めることです。飛来物が直接ガラスに当たるのを防げるため、ガラスが割れるリスクそのものを下げられます。

一般社団法人 建築開口部協会(JBOA)の資料でも、瓦・屋根材・傘・植木鉢などの軽い物でも強風で飛ばされると窓ガラスを突き破ることがあるとして、シャッターや防災安全合わせガラスの設置が有効とされています。

雨戸・シャッターがある場合
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  • 台風接近の前日までに動作確認し、しっかり閉める
  • 風が強まってからの開閉作業は危険。早めに閉めきる

雨戸・シャッターがない場合(マンション・賃貸など)
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雨戸がない住戸では、次の対策を組み合わせます。

  • 飛散防止フィルムを貼る(後述)
  • カーテン・ブラインドを閉める…割れた破片の飛散を抑え、二次被害を防ぐ。風でめくれ上がらないよう、両端をクリップなどで留める工夫を
  • ガラスの内側にダンボールやプラベニヤを当てて補強する(応急策)
  • 窓から離れた部屋で過ごす…窓の少ない部屋を選び、就寝時も窓・ドアから離れる

カーテンは「窓を割れにくくする」ものではなく、あくまで割れたときの破片の飛散を抑える補助策です。閉めておくだけで被害は変わるので、台風当日は必ず閉めましょう。

養生テープの正しい使い方と「過信しない」ための注意
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養生テープは手軽で人気の対策ですが、効果と限界を正しく理解することが大切です。

養生テープでできること・できないこと
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  • できること:万一ガラスが割れたとき、破片の飛散を軽減する
  • できないこと:ガラスの強度を上げること。テープを貼っても、飛来物の衝撃でガラスは割れます

つまり養生テープは「割れない対策」ではなく「割れたときに少しマシにする補助策」です。これだけで安心せず、雨戸・シャッターや飛散防止フィルム、飛来物を減らす対策と必ず併用してください。

貼るときの3つのコツ
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  1. 室内側に貼る…屋外に貼ると風雨ですぐ剥がれ、剥がし跡も残りやすい。飛散を抑える目的なら室内側が基本
  2. 米印(※)や格子状に広く貼る…縦・横・斜めに交差させると衝撃が分散し、飛散を抑える効果が高まる
  3. 作業は前日までに…風が強まってからの作業は危険。明るいうちに、無理のない範囲で

注意:ガラスに長期間貼りっぱなしにすると、糊が残って剥がれにくくなることがあります。台風通過後、天気が落ち着いたら早めに剥がしましょう。粘着が弱く剥がしやすい「防災用」の養生テープも市販されています。

飛散防止フィルム・合わせガラス|事前にできる確実な備え
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養生テープより確実で、台風シーズン前に準備しておける対策が飛散防止フィルムです。

  • 飛散防止フィルム…ガラスに貼る透明フィルム。割れたガラスが飛び散るのを防ぐ。防災用の厚手タイプは、飛来物の貫通を防ぐ効果も期待できる(一般的な飛散防止フィルムは飛散防止が主目的なので、用途に合った製品を選ぶ)
  • 防災安全合わせガラス…2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだガラス。飛来物に強く、割れても飛び散りにくい。リフォームで交換が必要
  • 耐風シャッター・雨戸の後付け…確実性は最も高い。費用はかかるが、毎年の台風に繰り返し効く

費用と確実性のバランスでいえば、**「飛散防止フィルムを今シーズンに、雨戸・シャッターや合わせガラスは中長期で検討」**という順序が現実的です。フィルムは台風直前ではなく、晴れた日に余裕をもって貼っておくのがおすすめです。

対策飛来物を防ぐ飛散を防ぐ準備のしやすさ
雨戸・シャッター後付けは工事が必要
防災安全合わせガラスリフォームが必要
飛散防止フィルム(防災用厚手)△〜○自分で貼れる
カーテンを閉める×すぐできる
養生テープ×すぐできる

停電・断水に備えた屋内準備
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台風では停電・断水が起きることがあります。窓対策と並行して、屋内の生活インフラにも備えましょう。

電源・明かり
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  • モバイルバッテリーを満充電にしておく
  • 懐中電灯・ランタンを手元に。スマホのライトだけに頼らない
  • カセットコンロ・ガスボンベを用意(停電時の調理・湯沸かし)

水の確保
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  • 飲料水の目安は1人1日3L。最低3日分、できれば1週間分を家族の人数で
  • 浴槽に水をためる…停電・断水時の生活用水・トイレ用に有効
  • ※小さなお子さんがいる家庭は、溺水防止のため浴室を施錠するなど安全管理を徹底

なぜ停電で断水する?:マンションや中高層の建物の多くはポンプで屋上タンクへ水を汲み上げています。停電でポンプが止まると、復旧してタンクに水がたまるまで断水することがあります。だから前日の「ため水」が効きます。

冷蔵庫・情報
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  • 冷蔵庫・冷凍庫は事前に強冷にし、保冷剤や凍らせたペットボトルを入れておく。停電中はできるだけ開け閉めしない
  • 停電・断水情報は電力会社・自治体の公式発信で確認する

備蓄品の具体的な中身は揃えておきたい防災グッズ、自宅の浸水・土砂リスクはハザードマップで確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)
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Q. 養生テープは窓に貼ったほうがいい?意味ない? A. 「割れたガラスの飛散を軽減する」効果はあるので、無意味ではありません。ただしガラスの強度は上がらず、飛来物の衝撃では割れます。貼るなら室内側に米印・格子状で。あくまで補助策と考え、雨戸・シャッターや飛散防止フィルム、飛来物を減らす対策と併用してください。

Q. ガムテープ(布・紙)でも代用できる? A. 養生テープは粘着が比較的弱く剥がしやすいのが利点です。布ガムテープは強力ですが、糊が残ってガラスにこびりつき、剥がすのが大変です。短期間ならやむを得ませんが、剥がしやすい養生テープか、剥がせる防災用テープが無難です。

Q. テープを貼ったまま放置しても大丈夫? A. おすすめしません。長く貼ると糊が残って取れにくくなります。台風が過ぎて天気が落ち着いたら、明るく安全なうちに早めに剥がしましょう。

Q. マンションで雨戸がない。窓はどう守ればいい? A. ①ベランダの物を屋内へ入れて飛来物を減らす、②飛散防止フィルムを貼る、③カーテン・ブラインドを閉める(めくれ防止に両端を留める)、④窓の少ない部屋・窓から離れた場所で過ごす、を組み合わせます。応急的にはガラス内側へのダンボール補強も有効です。

Q. カーテンは閉めたほうがいい?開けたほうがいい? A. 閉めるほうが安全です。万一ガラスが割れても、カーテンが破片の室内への飛散を抑えてくれます。風でめくれないようクリップなどで留めると効果的です。

Q. 家具固定は突っ張り棒だけで十分? A. 突っ張り棒「単体」の効果は限定的です。東京消防庁も震度6強への効果は小さいとし、ストッパー式・粘着マット式との併用を推奨しています。最も確実なのは壁の柱・桟へのL字金具(ネジ固定)です。

Q. 窓が割れてしまったらどうする? A. まず割れた窓から離れ、ガラス片でケガをしないようスリッパや靴を履きます。風雨が室内に吹き込むため、無理のない範囲でダンボールやレジャーシート、ブルーシートで開口部をふさぎます。風が強い最中の屋外作業は絶対にしないこと。安全が確保できてから対応します。


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出典・参考(公的機関・専門団体)
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