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地震対策

南海トラフ地震 都道府県別の震度・被害想定|自分の地域の揺れ・津波高を確認

更新 2026年4月18日

この記事は「自分の住む都道府県の震度・津波高」を確認する地域別データに特化しています。南海トラフ全体の解説は 南海トラフ地震はいつ来る? を、全国被害総計は 南海トラフ地震 被害想定 を、津波シミュレーションは 南海トラフ津波 を参照してください。


都道府県別 最大震度一覧(2025年3月新想定)
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内閣府が2025年3月31日に公表した新想定では、10県149市町村で震度7が想定されています。震度6弱以上は神奈川県から鹿児島県までの24府県600市町村以上に及びます。

都道府県最大震度(想定)特記事項
静岡県7駿河湾沿岸・震源域に最も近い。下田市で津波最大31m
愛知県7濃尾平野の液状化リスク大。知多半島・渥美半島の沿岸部に注意
岐阜県7一部市町村で震度7想定
三重県7紀伊半島東岸の津波リスク高。志摩市で津波約26m
滋賀県7内陸部でも一部市町村が震度7想定
和歌山県7串本町は津波到達1〜3分以内。最大津波高約30m
徳島県7大半の沿岸市町村で震度7。吉野川流域の液状化リスク
愛媛県7沿岸部を中心に最大震度7
高知県7県内大半の市町村で震度7。黒潮町で津波最大34m
宮崎県7日向灘沿岸。延岡市・日南市など太平洋側全域
大阪府6強大阪湾の津波・広域液状化
香川県6強瀬戸内側でも6強の想定エリアあり
大分県6強豊後水道経由の津波リスク
神奈川県5強〜6弱相模湾沿岸の津波。長周期地震動にも注意
東京都5弱〜5強直接被害は限定的。長周期地震動で高層ビルへの影響

震度7が想定されている地域の住民は、建物の耐震性の確認津波避難経路の事前確認が最優先課題です。


都道府県別 津波高・到達時間(2025年3月新想定)
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津波は「揺れが収まったら逃げる」では間に合わない地域があります。到達時間が2〜5分の地域では揺れている最中から動き始める必要があります。

都道府県・地域1m津波の最短到達時間最大津波高(想定)
和歌山県・串本町(紀伊大島含む)約1〜3分最大約30m
静岡県・下田市約2分最大31m
静岡県・浜松市約5分最大17m
高知県・黒潮町約3〜5分最大34m(全国最大)
高知県・室戸市約3〜4分最大25m超
三重県・志摩市約4分最大26m
三重県・尾鷲市約5分最大20m超
徳島県・沿岸部約5〜7分最大20m超
愛媛県・沿岸部約10〜20分最大10m超
大分県・佐伯市約10〜15分最大10m超
宮崎県・日南市約10分前後最大10m超
大阪市・住之江区約110分最大約5m

到達時間が「数分以内」の地域は、自治体が指定する津波避難ビル・避難タワーの位置を必ず事前に把握してください。徒歩での高台避難が間に合わない地域では、垂直避難(上層階への避難)が唯一の選択肢になります。


都道府県別 死者数想定(2025年3月新想定・最悪ケース)
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最悪ケース(冬・深夜・風速8m/sの条件が重なった場合)における都道府県別の想定死者数です。実際の被害は発生パターンにより変動します。

都道府県最大死者数想定死者の主因
静岡県約10万3,000人津波(沿岸部の夜間避難困難)
愛知県約10万人前後津波・建物倒壊
和歌山県約6万5,000人津波(到達が極めて速い)
高知県約4万6,000人津波(34m超の波高)
宮崎県約3万3,000人津波
三重県約2万9,000人津波・建物倒壊
徳島県約2万1,700人津波(県独自2025年推計)

全国合計の最大死者数(約29万8,000人)の大部分がこれら7県に集中しています。早期避難率が70%に向上すれば、津波による死者数は最大で約7割減少すると内閣府は試算しています。


地域別リスクの詳細
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高知県・徳島県(震度7・津波最大34m)
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四国太平洋側は南海トラフ地震で最も大きな被害が想定される地域です。

  • 高知県黒潮町:津波高34mは全国最大想定。町内の大部分が浸水想定区域
  • 高知県室戸市:津波到達3〜4分。市内人口の多くが浸水区域に居住
  • 徳島県沿岸部:最大津波高20m超。吉野川流域は液状化リスクも高い

高知県は県内142市町村のうち大多数で震度6弱以上を想定。沿岸市町村の住民は、ハザードマップと避難場所・避難経路を必ず事前に確認してください。

和歌山県・三重県(津波到達1〜5分)
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紀伊半島の太平洋側は津波到達時間が全国で最も短い地域の一つです。

  • 和歌山県串本町・紀伊大島:最短1分で1m津波が到達。揺れと同時に避難開始が必須
  • 三重県尾鷲市・志摩市:到達4〜5分。市街地の多くが浸水区域

串本町では「揺れたら即・高台へ」を合言葉に、地域住民による津波避難訓練が継続的に実施されています。

静岡県(震度7・津波最大31m)
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駿河湾は南海トラフ震源域に直接面しており、地震発生と同時に大規模な津波が発生します。

  • 下田市:津波到達約2分、最大31m。市街地の大部分が浸水想定
  • 浜松市:津波到達約5分、最大17m。人口密集エリアが浸水区域に含まれる
  • 静岡市・浜松市など人口の多い都市でも震度7が想定エリアに含まれる

大阪府・愛知県(液状化・長周期地震動)
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沿岸からの距離があるため津波到達は遅いですが、別のリスクがあります。

  • 大阪市:津波到達は約110分と時間的余裕があるが、住之江区・西淀川区など湾岸エリアは最大5mの浸水想定。広域液状化も深刻
  • 名古屋市・濃尾平野:長周期地震動による高層ビルへの影響と、広域液状化リスク
  • 大阪府・愛知県ともに震度6強以上の揺れで建物倒壊・家具転倒による被害も多数見込まれる

各地域のハザードマップ確認先
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自分の市区町村の詳細な浸水域・震度分布は、以下で確認できます。

  • 国土交通省 ハザードマップポータルサイト:住所入力で全国どこでも浸水・土砂・地震リスクを一括確認
  • 内閣府「南海トラフ巨大地震の被害想定」:都道府県別・市町村別の震度・津波高データを公開
  • 各都道府県の防災部署ウェブサイト:より詳細な市町村別データ

主要都市のハザードマップ直接確認先:

  • 静岡市:静岡市防災情報マップ(GISシステム)
  • 浜松市:浜松市防災マップ(津波・洪水)
  • 名古屋市:名古屋市防災マップ(地震・津波・洪水統合版)
  • 大阪市:大阪市ハザードマップ(津波・洪水)
  • 高知市:高知市津波ハザードマップ
  • 徳島市:徳島市津波・洪水ハザードマップ
  • 宮崎市:宮崎市防災マップ
  • 串本町:串本町津波ハザードマップ(公式サイト内)

引越しや転勤の際は転入届提出時に、自治体からハザードマップや防災ガイドブックが配布される場合があります。受け取った際は必ず浸水区域・避難場所を確認してください。


よくある質問(FAQ)
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震度7想定エリアに住んでいますが、必ず震度7になるのですか?
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「震度7想定」は最悪ケースでの上限値です。実際の震度は地盤の条件や震源の位置によって変わります。ただし、防災対策は最大ケースを前提に立てることが原則です。耐震診断・耐震補強は震度7を基準に検討してください。

内陸部(山間地)なら津波は来ませんか?
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津波は河川を遡上するため、海岸から離れた河川沿いでも浸水する可能性があります。また地震の揺れ・建物倒壊のリスクは内陸部でも生じます。自治体のハザードマップで「浸水想定区域」と「震度分布」の両方を確認してください。

ハザードマップの「浸水区域外」は安全ですか?
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ハザードマップは想定内のリスクを示したものであり、想定を超える事態では浸水区域が広がる可能性があります。「区域外=安全」ではなく、「区域外でもリスクがゼロではない」と理解したうえで活用してください。

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