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地震対策

家族の安否確認・集合ルールの決め方|171・web171の使い方も解説

更新 2026年6月25日

大地震が起きたとき、家族がバラバラの場所にいることは珍しくありません。そして災害直後は電話がつながりにくくなるため、「電話で連絡を取る」前提の安否確認は機能しないことがあります。

この記事の結論を先にお伝えします。家族の安否確認は、次の3点を平時に決めておくことが何より重要です。

  • 連絡方法を1つに絞らず複数決める(災害用伝言ダイヤル171/web171/各キャリアの災害用伝言板/SNS)
  • 集合場所を「第1・第2」など複数決める(自宅が使えない場合に備える)
  • 毎月の体験利用日に家族で一度試しておく(本番でいきなり使えないため)

ここでいう「安否確認」とは、離れた場所にいる家族同士が「無事かどうか」「今どこにいるか」を伝え合うことです。災害直後は電話やインターネットが混み合うため、混雑時でも使える専用サービスや、つながりやすい通信手段を組み合わせて備えます。

家庭での備え全体は家庭の地震対策ガイドもあわせてご覧ください。

なぜ「事前のルール」が必要なのか
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災害が起きてから連絡方法を考えても、間に合いません。理由は大きく3つあります。

1. 電話がつながりにくくなる 大地震の直後は、安否を気づかう電話が一斉に集中し、通信が混雑します。被災地へ向かう通話を制限する「通信規制」がかかることもあり、固定電話・携帯電話ともにつながりにくくなります。

2. 停電・通信障害が起こる 基地局の被災や停電で、特定の通信手段だけが使えなくなることがあります。「電話だけ」「LINEだけ」と1つに頼ると、それが止まった瞬間に連絡手段がゼロになります。だからこそ複数の方法を用意しておきます。

3. 操作に慣れていないと本番で使えない 災害用伝言板は普段使わないサービスです。「番号を押す順番がわからない」「登録方法を知らない」状態では、混乱した災害時に使いこなせません。後述する体験利用日に一度試しておくことが、確実に使える唯一の方法です。

家族で「電話がつながらなかったら、まず171に録音する」「最終的に○○に集まる」と決めておくだけで、いざというときの行動が大きく変わります。

災害用伝言ダイヤル「171」の使い方(音声)
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**災害用伝言ダイヤル(171)**は、NTT東日本・NTT西日本が提供する音声の伝言サービスです。被災地の電話番号宛てに音声メッセージを録音し、それを全国のどこからでも再生できます。大地震などで電話がつながりにくくなったときに提供が開始されます。

171の録音・再生の手順
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171」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って操作します。基本は次のとおりです。

  1. 「171」をダイヤルする
  2. ガイダンスに従い、録音する場合は「1」、**再生する場合は「2」**を押す(暗証番号を使う場合は録音「3」・再生「4」)
  3. 続けて、安否を知らせたい/知りたい自宅などの電話番号を市外局番から入力する
  4. ガイダンスに従って**伝言を録音(または再生)**する

ポイントは、「自分の電話番号」ではなく「家族の集合の目印となる1つの電話番号」を全員で共有しておくことです。たとえば「自宅の固定電話の番号」を家族の合言葉にしておけば、誰がどこから録音しても、その番号宛てに伝言が集まります。

171を使うときに知っておきたいこと
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  • 1伝言あたりの録音時間は30秒以内(要点を簡潔に)
  • 伝言の保存期間は録音から48時間(2日間)
  • 提供開始の目安は震度6弱以上の地震など。被災地への通話が増えてつながりにくくなった場合にNTT側で速やかに提供されます
  • 録音例:「○○です。全員無事です。△△小学校の体育館に避難しています。」のように名前・無事かどうか・居場所を伝える

出典: NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)ご利用方法」NTT東日本「概要とご提供のしくみ」

災害用伝言板「web171」の使い方(インターネット)
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**web171(災害用伝言板)**は、同じくNTT東日本・NTT西日本が提供する、インターネット経由で文字(テキスト)の伝言を登録・確認できるサービスです。音声の171と違い、スマホやパソコンの文字入力で安否を残せるのが特徴で、聴覚に不安がある方や、静かに確認したい場面でも使えます。

web171の登録・確認の手順
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  1. ブラウザで web171(https://www.web171.jp/ にアクセスする
  2. 伝言を残したい/確認したい電話番号を入力する
  3. 「登録」を選び、安否などの伝言(テキスト)を入力して登録する
  4. 確認する側は、同じ電話番号で検索して登録された伝言を読む

171と同様、家族で共有した1つの電話番号をキーにして伝言が集まります。171(音声)とweb171(文字)は連携しており、組み合わせて使うことで、電話派・スマホ派どちらの家族にも届きやすくなります。事前にメールアドレスを登録しておくと、伝言が登録されたときに通知メールを受け取ることもできます。

安否情報の登録・確認そのものは無料です(インターネット接続費用やプロバイダ料金は別途必要)。

出典: NTT東日本「災害用伝言板(web171)」NTT東日本「web171 概要とご提供のしくみ」

各キャリアの「災害用伝言板(携帯)」
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NTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンク・楽天モバイルなどの携帯キャリアも、それぞれ災害用伝言板を提供しています。スマホから、自分の安否状況を簡単な選択式で登録できるのが便利な点です。

使い方の基本
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  • 各キャリアの専用アプリ、または災害時にトップ画面に表示される**「災害用伝言板」メニュー**から登録します
    • ドコモ: dメニュー →「災害用安否確認」→「災害用伝言板」
    • au: au Webポータル等のメニューから「災害用伝言板」
    • ソフトバンク: 災害用伝言板(アプリ/Webメニュー)から
  • **「無事です」「被害があります」「自宅にいます」「避難所にいます」**などの状態を選び、**コメント(100文字以内)**を添えて登録します
  • 提供開始の目安は震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生したとき

4キャリアの情報はまとめて検索できる
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大きなポイントとして、各キャリアの災害用伝言板は相互に検索でき、いずれか1社の災害用伝言板で電話番号を検索すれば、他社契約者の伝言も一度に確認できます。「相手がどのキャリアか分からない」場合でも検索できるので安心です。

出典: NTTドコモ「災害用伝言板」au(KDDI)「災害用伝言板サービス」ソフトバンク「災害用伝言板」

SNS・その他の安否確認手段
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専用サービスに加え、普段使っているツールも安否確認に役立ちます。複数の手段を用意しておくことが、つながりやすさを高めるコツです。

  • LINE…家族のグループトークを作っておくと、メッセージの「既読」で安否を把握しやすくなります。スタンプ1つでも「無事」を伝えられるため、入力が難しい状況でも有効です
  • X(旧Twitter)など…自分の状況を短く発信したり、地域名やハッシュタグでローカルな災害情報を集めたりできます(デマも流れやすいため、発信元が公的機関かを確認しましょう)
  • Googleパーソンファインダー…大規模災害時にGoogleが開設する安否確認サービス。名前や電話番号で安否情報を登録・検索でき、漢字表記が分からなくてもひらがなで検索できます(※「J-anpi(安否情報まとめて検索)」は2023年9月に運営を終了しました。各社の伝言板が相互に検索できるようになり役割を終えたためです)

なお、SNSやインターネット系のサービスは停電・通信障害に弱い面があります。スマホの電源を確保するため、モバイルバッテリーの備えもセットで考えましょう。停電対策や備蓄品は揃えておきたい防災グッズも参考にしてください。

出典: Google「パーソンファインダー ヘルプ」

集合場所と家族会議の決め方
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連絡手段と並んで重要なのが、「最終的にどこで会うか」という集合場所のルールです。

集合場所は「複数」決める
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災害の状況によっては、決めていた場所そのものが被災して使えないことがあります。次のように段階的に決めておきましょう。

  1. 第1集合場所…まずは自宅。家族がそろう基本の場所
  2. 第2集合場所…自宅が倒壊・火災などで使えない場合に集まる場所(近くの指定避難所や公園など
  3. 地域の指定緊急避難場所…広域避難が必要なときの最終的な避難先

自宅・職場・学校など、それぞれの生活圏の避難場所は、自治体のハザードマップで事前に確認しておきます。地域のリスクは自分の地域の地震リスクを知る、避難場所の調べ方はハザードマップの使い方が参考になります。

家族会議で決めておくチェックリスト
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家族で一度、次の項目を話し合って紙に書き、各自が持ち歩けるようにしておきましょう。

  • 安否確認に使うサービスの優先順位(例: ①171/web171 ②各キャリア伝言板 ③LINEグループ)
  • 伝言のキーにする電話番号(自宅の固定電話など1つに統一)
  • 第1・第2・最終の集合場所
  • 子どもの学校・保育園の引き取りルール(誰が迎えに行くか、行けない場合は誰が代理か)
  • 遠方の親戚など**「中継役」になってくれる連絡先**(近距離より遠距離の方がつながりやすいことがある)
  • 各自の持病・常備薬・アレルギーなどのメモ

特に「連絡が取れないときは、最終的に必ず○○に集まる」という最後の取り決めがあると、通信がすべて途絶えても合流できます。

体験利用日に家族で試しておく
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災害用伝言ダイヤル(171)・web171は、体験利用日に無料で操作を試せます。本番でいきなり使うのは難しいため、家族そろって一度練習しておきましょう。

体験利用ができる主な日程は次のとおりです。

  • 毎月1日・15日(0:00〜24:00)
  • 正月三が日(1月1日0:00〜1月3日24:00)
  • 防災週間(8月30日9:00〜9月5日17:00)
  • 防災とボランティア週間(1月15日9:00〜1月21日17:00)

体験利用では、171へ電話して「録音=1/再生=2」の操作を実際に試したり、web171にテスト伝言を登録・確認したりできます。各キャリアの災害用伝言板も体験版を提供している場合があります。「家族で同じ電話番号をキーにして、録音→別の家族が再生」までやってみると、本番での迷いがなくなります。

出典: NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」NTT東日本「web171 体験利用のご案内」

よくある質問(FAQ)
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Q. 171とweb171はどう使い分ける? A. 171は音声、web171は**文字(テキスト)**の伝言サービスです。両者は連携しているので、電話で録音した内容を文字でも確認でき、その逆も可能です。スマホが使えない人には171、静かに記録を残したい・耳が不自由な人にはweb171、と相手に合わせて使い分けると確実です。

Q. 171はいつでも使える? A. いいえ。震度6弱以上の地震など、被災地で電話がつながりにくくなったときにNTTが提供を開始します。普段は使えませんが、毎月1日・15日などの体験利用日に練習できます。

Q. 安否確認に使う電話番号は誰の番号にすればいい? A. 家族で共有する1つの番号に統一しておくのがコツです。自宅の固定電話の番号などを「合言葉」にしておけば、家族の誰がどこから録音しても、その番号宛てに伝言が集まり、ばらつきません。

Q. 相手のスマホのキャリアが分からなくても安否確認できる? A. できます。各キャリアの災害用伝言板は相互に検索でき、1社の伝言板で電話番号を検索すれば、他社契約者の伝言も確認できます。「相手がどのキャリアか分からない」場合でも安心です。

Q. 電話もネットも全部つながらなかったら? A. だからこそ集合場所の取り決めが効いてきます。「連絡が取れないときは最終的に○○へ集まる」というルールを家族で共有しておけば、通信が途絶えても合流できます。連絡手段と集合場所は必ずセットで決めておきましょう。

Q. 子どもにも使えますか? A. 171の「録音=1/再生=2」はシンプルなので、小学生でも体験利用日に練習すれば使えます。あわせて、子どもには「困ったら近くの大人や避難所の人に名前と家族の連絡先を伝える」ことも教えておくと安心です。


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出典・参考(公的機関・通信事業者)
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