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仮設住宅の申し込み条件と入居までの流れ|みなし仮設(借上げ住宅)との違いも解説

更新 2026年4月10日

住む家を失った被災者にとって、仮設住宅は生活再建の第一歩です。

しかし、仮設住宅にはいくつかの種類があり、入居条件や申し込み方法が異なります。「自分は対象になるのか」「どこに申し込めばいいのか」がわからないまま時間が過ぎてしまう方も少なくありません。

仮設住宅の種類と違い
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建設型仮設住宅(プレハブ型)
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災害後に自治体が建設するプレハブ型の仮設住宅です。公園や空き地にまとまった戸数が建設されることが多い。

特徴:

  • 自治体が用地を確保して建設
  • 建設まで1〜3ヶ月程度かかる
  • 同じ地域の被災者が集まるため、コミュニティが維持しやすい
  • 間取りは1K〜3K程度(世帯人数に応じて)
  • 家賃は無料(光熱費は自己負担)

近年はプレハブだけでなく、木造の仮設住宅やムービングハウス(移動式住宅)など、居住性を改善した仮設住宅も増えています。

みなし仮設住宅(借上げ型・民間賃貸)
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民間の賃貸住宅を自治体が借り上げて、被災者に提供する方式です。東日本大震災以降、急速に普及しました。

特徴:

  • 民間の賃貸物件を利用するため、建設の待ち時間が不要
  • 自分で物件を探して申請するケースもある
  • 建設型より居住環境が良いことが多い
  • 地域が分散するため、コミュニティの維持が課題
  • 家賃は自治体が負担(上限あり、地域による)

それぞれのメリット・デメリット
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項目建設型仮設住宅みなし仮設住宅
入居までの期間1〜3ヶ月2週間〜1ヶ月
居住環境プレハブ品質(近年は改善傾向)民間賃貸レベル
コミュニティ同じ地域の被災者が集まる地域に分散
立地郊外の空き地が多い市街地の物件も選べる
家賃無料無料(上限あり)
退去後取り壊し退去して返却
支援の受けやすさ集中的な支援あり個別対応が必要

どちらを選ぶかは、入居の緊急度、家族構成、地域のつながりによって判断してください。小さなお子さんがいる家庭や高齢者世帯は、みなし仮設の方が生活しやすいケースが多いです。

仮設住宅の入居条件
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対象者の要件(住家が全壊・大規模半壊等)
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仮設住宅に入居できるのは、以下の条件を満たす方です。

  • 住家が全壊、全焼、または流失した世帯
  • 大規模半壊で、住み続けることが困難な世帯
  • 半壊であっても、やむを得ない事由で居住困難な世帯
  • 長期にわたり避難を要する世帯(原発事故等)

「半壊」でも入居できる場合がありますが、全壊世帯が優先されます。

罹災証明書の被害程度との関係
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仮設住宅の申し込みには罹災証明書が必要です。判定結果と入居の関係は以下の通り。

判定区分仮設住宅の入居
全壊入居可能(最優先)
大規模半壊入居可能(優先度高)
半壊条件付きで入居可能(居住困難な場合)
準半壊以下原則対象外

罹災証明書の判定が「半壊」で入居を希望する場合は、「住み続けることが困難である理由」を具体的に説明する必要があります。

所得要件の有無
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仮設住宅には所得制限はありません。収入の多い少ないに関わらず、住宅に被害を受けた方は申し込めます。

ただし、みなし仮設住宅の家賃上限は地域によって異なり、都市部の高額物件は上限を超える場合があります。超過分は自己負担になるケースもあるため、事前に自治体に確認してください。

仮設住宅の申し込み手順
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申し込み先と申請時期
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項目内容
申し込み先被災した市区町村の住宅担当課 or 被災者支援窓口
申請時期災害発生後、自治体が受付開始を告知した後
告知方法避難所への掲示、自治体HP、防災無線等

申請受付の開始時期は災害の規模によって異なります。大規模災害の場合、発災後2〜4週間で受付が始まることが多い。避難所にいる方は、避難所内での案内を確認してください。

必要書類
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  • 仮設住宅入居申込書(市区町村窓口で入手)
  • 罹災証明書
  • 世帯全員の住民票
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)

みなし仮設の場合は、上記に加えて以下が必要な場合があります。

  • 入居を希望する賃貸物件の情報(物件名、家賃、所在地)
  • 不動産会社の見積書

抽選になった場合の優先順位
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仮設住宅の戸数が不足する場合、抽選になることがあります。抽選では以下の世帯が優先されることが一般的です。

  1. 高齢者・障がい者のいる世帯
  2. 乳幼児のいる世帯
  3. ひとり親世帯
  4. 住宅全壊の世帯
  5. 避難所で生活している世帯

優先順位は自治体によって異なります。抽選に外れた場合でも、追加の建設や空き室が出次第、順次入居の案内があります。

仮設住宅での生活
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入居期間(原則2年、延長の可能性)
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仮設住宅の入居期間は原則2年です。

ただし、大規模災害の場合は1年単位で延長されることがあります。東日本大震災では最長で10年以上入居したケースもありました。

延長の判断は自治体が行い、被災地の復興状況に応じて決定されます。入居期間の満了が近づくと、自治体から今後の住まいについての相談案内があります。

家賃・光熱費の負担
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費目負担
家賃無料(自治体負担)
電気代自己負担
ガス代自己負担
水道代自己負担(減免措置がある場合あり)
共益費建設型は自治会で徴収する場合あり

家賃は無料ですが、光熱費は自己負担です。経済的に困窮している場合は、生活保護や生活困窮者自立支援制度の利用も検討してください。

退去時のルール
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  • 建設型: 退去時は室内を片付けて鍵を返却。原状回復費用は基本的に不要
  • みなし仮設: 通常の賃貸退去と同様、原状回復が必要な場合あり(ただし自治体が費用を負担するケースもある)

退去時期が近づいたら、自治体の担当者と事前に手続きを確認しておきましょう。

仮設住宅以外の住まいの選択肢
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公営住宅の一時入居
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自治体が管理する公営住宅(都営住宅、県営住宅等)に一時的に入居できる制度です。仮設住宅の建設を待つ間の「つなぎ」として利用されることもあります。

家賃は減額または免除されるのが一般的。空き室の状況によって利用可否が決まります。

災害公営住宅(復興住宅)
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仮設住宅の入居期間終了後に、自力で住宅を再建できない方のために自治体が建設する恒久的な住宅です。

  • 入居期限なし(通常の公営住宅として入居)
  • 家賃は所得に応じた減額あり
  • 建設には数年かかるのが通常

大規模災害の場合のみ建設されるため、災害の規模によっては制度が適用されないこともあります。

被災者生活再建支援金での住宅再建
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被災者生活再建支援金(最大300万円)を使って住宅を再建・購入するのも選択肢です。支援金だけでは不足する場合は、災害援護資金の貸付(最大350万円)や住宅金融支援機構の災害復興住宅融資(低金利)を組み合わせることもできます。

よくある質問(FAQ)
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Q: ペットと一緒に入居できる?

A: 建設型仮設住宅では「ペット可」の区画が設けられることが増えています。熊本地震や能登半島地震ではペット同伴可の仮設住宅が設置されました。みなし仮設の場合は、ペット可の賃貸物件を選べます。申し込み時にペットの飼育について相談してください。

Q: 仮設住宅から通勤・通学できる?

A: 建設型仮設住宅の立地によっては、通勤・通学に不便なことがあります。その場合、みなし仮設を選んで、職場や学校に近い物件を探す方が生活しやすいでしょう。

Q: 仮設住宅の中で引越しはできる?

A: 原則として、仮設住宅間の引越しは認められていません。ただし、健康上の理由や介護の都合など、やむを得ない事情がある場合は自治体に相談してください。

Q: 入居期間の2年以内に住宅を再建できない場合は?

A: 延長申請が可能です。自治体に相談すれば、延長が認められるケースがほとんどです。「2年で出なければならない」と焦る必要はありません。

Q: みなし仮設の家賃上限はいくら?

A: 災害ごと・地域ごとに都道府県が設定し、さらに世帯人数によって上限が変わるのが一般的です。たとえば令和6年能登半島地震の石川県の例では、金沢市・野々市市以外で「2人以下の世帯:6万円/3〜4人:8万円/5人以上:11万円」、金沢市・野々市市では「1人:6万円/2人:8万円/3〜4人:10万円/5人以上:12万円」と設定されました。上限を超える物件は原則として対象にならないため、事前に自治体に確認してください。

まとめ|仮設住宅申し込みチェックリスト
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  • 罹災証明書を取得する(仮設住宅申し込みの前提)
  • 市区町村の受付開始を確認する(避難所掲示・自治体HP)
  • 建設型とみなし仮設、どちらが自分の家族に合うか検討する
  • 必要書類を揃える(申込書・罹災証明書・住民票・本人確認書類)
  • 申し込み窓口に提出する
  • 抽選結果または入居案内を待つ
  • 入居後は、住宅再建の計画を並行して検討する

仮設住宅は「一時的な住まい」ですが、生活再建の確かな足がかりです。利用できる制度は遠慮なく利用してください。わからないことがあれば、市区町村の被災者支援窓口に相談しましょう。

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