来客対応:受付・誘導・お茶出し・見送り
このページの要点
自社にお客様を迎える来客対応マナーを、受付、案内、応接室、席次、お茶出し、担当者への引き継ぎまで流れで解説します。受付から退出までの流れで迷わない対応を確認できます。
来客対応はチームプレーです。受け付け、誘導、お茶出し、見送りのどこかが崩れると、その会社全体の印象につながります。担当者一人ひとりが基本の流れを身に付けておくことが大切です。
来客対応の5段階の流れ
来客対応は、事前の準備→受け付け→応接室への誘導→お茶出し→見送りという流れで進みます。どの場面でも「お客様が安心できる空間と対応」を意識することが基本です。
来客前の準備
お客様が来社される前に、以下を確認しておきます。応接室の清掃は当日の朝に行い、空調は季節に合わせて事前に調整します。照明も明るさを確認しておきましょう。お茶、お菓子は参加人数分+予備を用意しておくと安心です。
受け付け担当、案内担当、お茶出し担当を事前に決めておくと、当日に役割の混乱が起きません。来客の時間、人数、目的を関係者間で共有しておくことも重要です。
受け付けと応接室への誘導
お客様が来社されたら、笑顔で以下のように対応します。
いらっしゃいませ。〇〇様でいらっしゃいますか。
〇〇部の〇〇がただいまご案内いたします。
少々お待ちいただけますか。
コートやお荷物の預かりを提案するのも、丁寧な対応の一つです。案内時は半歩前を歩き、曲がり角や段差では「こちらでございます」「お足元にご注意ください」と声をかけながら誘導します。
来客時は社名と氏名を確認し、応接室まで案内する
| 受付対応 | NG | OK |
|---|---|---|
| 案内 | (受け付けで)あ、〇〇さんですか?どうぞ、奥の部屋です。(一人で応接室に歩かせた) | いらっしゃいませ。〇〇株式会社の〇〇様でいらっしゃいますか。ご案内いたします。こちらへどうぞ。(先導しながら)こちらでございます。ご着席してお待ちください。 |
お茶、お菓子の出し方
お茶は会話が始まる前か、会話の切れ目に出すのが自然です。ノックして入室し、「失礼いたします」と一言添えてからトレイを持って入ります。
出す順番はお客様から先、上座から順番が基本です。カップは取っ手をお客様の右手側に向けて置きます。お菓子がある場合は、お茶と一緒に出すか少し前に出しておきます。会話の邪魔にならないよう、静かに退室することも大切です。
トレイは室内には持ち込まず、ドアの外に置いてから入室するか、そっと脇に持つかは会社の習慣に合わせましょう。
見送りのマナー
お客様がお帰りになる際は、応接室から一緒に出てエレベーターまで、または会社の規模によってはビルの入口まで見送るのが一般的です。見送りの距離は、来客の重要度や自社の慣習に合わせて判断します。
エレベーターの前では、扉が完全に閉まるまで軽くお辞儀を続けます。エレベーターが閉まる前にその場を離れるのは失礼にあたるため、注意しましょう。
お客様が帰った後は、速やかに応接室のカップや資料を片付け、次の来客に備えた状態に整えておきます。
来客対応の時系列とロール
| フェーズ | 受付担当 | 案内担当 | 同席者 |
|---|---|---|---|
| 来客確認、受付 | 社名、氏名、用件を確認する | — | — |
| 担当者への連絡 | 内線または担当者へ通知 | 待機場所へ案内 | — |
| 待機、お茶出し | — | お茶を提供(上座から) | 担当者が遅れている場合は雑談で間を持つ |
| 商談開始 | — | 席を外す | 挨拶、名刺交換 |
| 見送り | — | エレベーターまたは出口まで案内 | お礼と次回の連絡確認 |
よくある対応が難しい状況
来客が早く着いた場合
「少々お早いお時間ですが、お待ちいただけますか。担当の〇〇に連絡します」
担当者が遅れている場合
「担当者が少々遅れております。もう〇分ほどお待ちいただけますか。お飲み物をお持ちします」
複数名の来客 人数分の案内スペースを確保し、名刺交換は双方の人数、役職順を確認してから行う。
オンライン受付、QRコード受付 担当者への通知が自動で届くか確認。画面操作が難しい方には声がけで補助する。
最後に確認
- 当日の朝に応接室の清掃、空調、照明を確認する
- お茶、お菓子を参加人数分以上用意する
- 受け付け、案内、お茶出しの担当者を決める
- 受け付けで社名、氏名を確認してから案内する
- お茶はお客様から先、上座から出す
- カップの取っ手をお客様の右手側に向ける
- エレベーターが閉まるまでお辞儀を続ける
- 帰社後すぐに応接室を片付ける