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気象・防災アプリ

気象庁サイトの使い方完全ガイド|雨雲レーダー・ナウキャスト・地震情報・防災情報を使いこなす

更新 2026年4月10日

「気象庁のサイトって、情報量が多すぎてどこを見ればいいか分からない」——この声は、防災士として活動する中で最も多く聞く相談の1つです。

気象庁のウェブサイトには、天気予報、雨雲レーダー、地震情報、津波情報、火山情報、台風情報など、防災に必要な情報がほぼすべて揃っています。しかし、情報が多い分、必要な情報にたどり着くまでに迷ってしまう人が多いのも事実です。

気象庁サイトで見られる防災情報の全体マップ
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気象庁のサイト(www.jma.go.jp)は、大きく分けて「天気」「地震・津波」「火山」「海洋」「気候」のカテゴリで構成されています。防災に直結するのは、主に「天気」と「地震・津波」の2つです。

天気予報・週間予報の確認方法
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トップページの「天気予報」から、都道府県→地域を選ぶことで、翌日から7日先までの週間天気予報を確認できます。

気象庁の天気予報は、民間の天気アプリとは異なり「公式発表」という位置づけです。避難判断や外出の可否を決めるときは、民間サービスよりも気象庁の予報を優先するのが基本です。

週間予報では、3日目以降の降水の有無について「信頼度」がA・B・Cで表示されます。Aは適中率が高く予報が変わりにくい、Cは適中率が相対的に低く翌日の予報で内容が変わる可能性があることを示します。Cが付いている日は予定を柔軟に組んでおくと安心です。

特別警報・警報・注意報の確認方法
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トップページの上部には、発表中の特別警報・警報・注意報が地域別に表示されています。赤色が警報、黄色が注意報です。

「防災情報」メニューからは、警報の発表状況を地図上で確認できます。自分の住んでいる地域をクリックすると、現在発表中の警報・注意報の詳細(大雨警報なのか、暴風警報なのか等)が表示されます。

特別警報は、数十年に一度レベルの災害が予想されるときに発表される最も重い警報です。特別警報が出たら、命を守るための最大限の行動を取ってください。

地震情報・津波情報へのアクセス方法
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トップページの「地震・津波」メニューから、最新の地震情報一覧にアクセスできます。地震発生後は、このページが数分ごとに更新されます。

各地震をクリックすると、震源地の地図、マグニチュード、各地の震度が表示されます。過去の地震も一覧で遡れるため、「さっきの地震はどのくらいの規模だったんだろう」と確認したいときに便利です。

津波情報は「津波」タブから確認できます。津波警報・注意報が発表されているときは、予報区ごとの予想津波高と到達予想時刻が表示されます。

雨雲レーダー・ナウキャストの見方と活用法
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雨雲レーダーの基本的な読み方(色の意味)
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気象庁の雨雲レーダー(降水ナウキャスト)は、現在の雨雲の位置と強さをリアルタイムで地図上に表示するサービスです。

気象庁は1時間降水量(mm/h)に応じて雨の強さを区分しており、雨雲レーダーの色分けもこの区分に沿って濃淡で表示されます。気象庁の用語解説に基づく区分は以下の通りです。

降水量(mm/h)気象庁の区分人の受けるイメージ
10〜20未満やや強い雨ザーザーと降る
20〜30未満強い雨どしゃ降り
30〜50未満激しい雨バケツをひっくり返したように降る
50〜80未満非常に激しい雨滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)
80以上猛烈な雨息苦しくなるような圧迫感。恐怖を感じる

雨雲レーダーでは弱い雨が水色・青、強くなるほど緑・黄・橙・赤・紫へと濃くなる配色で描画されます。赤から紫の範囲が自分の住んでいるエリアに近づいてきたら、外出を控えるか、避難の準備を始めてください。

ナウキャスト(1時間先)と降水短時間予報(6時間先)の違い
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気象庁の降水予測には2つの時間スケールがあります。

高解像度降水ナウキャストは、5分ごとに更新され、1時間先までの降水量を予測します。30分先までは250メートル四方、35分〜60分先は1キロメートル四方の細かさで表示されます。「今から30分後に雨が降るかどうか」を判断するのに最適です。

降水短時間予報は、6時間先までは1キロメートル四方、7〜15時間先は5キロメートル四方の細かさで各1時間降水量を予測します。「午後から雨が強まりそうか」「夕方の帰宅時間に傘が必要か」を判断するのに使います。

使い分けのコツは、直近の行動判断にはナウキャスト、数時間先の予定判断には降水短時間予報を使うことです。

土砂災害・洪水・竜巻の危険度分布の活用法
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気象庁の「キキクル(危険度分布)」は、大雨によって土砂災害・浸水害・洪水害が発生する危険度を、地図上にリアルタイムで表示するサービスです。令和4年6月30日からは上位階級の見直しが行われ、現在は以下の5段階で表示されます。

  • 白(色なし):今後の情報等に留意
  • 黄:注意(警戒レベル2相当)
  • 赤:警戒(警戒レベル3相当。高齢者等は避難)
  • 紫:危険(警戒レベル4相当。危険な場所から全員避難)
  • 黒:災害切迫(警戒レベル5相当。命の危険、直ちに安全確保)

自宅の住所で危険度分布を確認する習慣をつけておくと、「避難すべきかどうか」の判断を客観的な根拠に基づいて行えます。

アメダス・天気図の見方
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アメダスで最寄り地点の気温・降水・風を確認する方法
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アメダス(地域気象観測システム)は、全国約1,300か所に設置された観測所のデータをリアルタイムで公開しています。

気象庁サイトの「アメダス」ページでは、地図上の観測所をクリックすると、現在の気温・降水量・風速・風向・日照時間を確認できます。

「今、自分の地域では実際にどのくらい雨が降っているのか」を数値で確認したいときに便利です。天気予報よりもリアルタイムの実況値を知りたいときはアメダスを使ってください。

天気図の基本的な読み方(高気圧・低気圧・前線)
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天気図は、気圧配置から天気の変化を読み取るためのツールです。

高気圧(H)は天気が良い、低気圧(L)は天気が悪い、というのが基本です。低気圧が近づくと雨になり、通過すると天気が回復します。

前線は、暖かい空気と冷たい空気がぶつかる境界線です。前線付近では雨雲が発生しやすく、前線が通過するタイミングで天気が崩れます。

天気図を毎日見ていると、「明日は西から低気圧が近づいてくるから天気が崩れそうだな」と、予報を見なくてもざっくりとした天気の予測ができるようになります。

台風経路図・暴風域予報の確認方法
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台風シーズンには、トップページの目立つ位置に台風情報へのリンクが表示されます。

台風経路図では、5日先までの予報円と暴風域・強風域が表示されます。予報円の大きさは「進路の不確実性」を示しています。予報円が大きいほど、実際の進路がどこに向かうか分からないという意味です。

気象庁の地震・津波情報の使い方
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地震情報の確認方法(最新地震 / 震源マップ)
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「地震・津波」ページでは、直近の地震情報が時系列で一覧表示されます。各地震をクリックすると以下の情報が確認できます。

  • 震源地の地図と深さ
  • マグニチュードの数値
  • 各観測点の震度(市区町村単位)

「震源・震度に関する情報」では、過去の地震を検索することもできます。「最近、地震が多い気がする」と感じたときに、実際のデータで確認できます。

緊急地震速報の仕組みと気象庁の役割
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緊急地震速報は、気象庁が全国に設置した地震計のデータをリアルタイムで解析し、強い揺れが届く前に知らせるシステムです。

気象庁のサイトでは、緊急地震速報の発表履歴も確認できます。過去にどのような地震で緊急地震速報が発表されたかを確認することで、速報の精度や特徴を理解する手がかりになります。

津波警報の発表状況の確認方法
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津波に関する情報は、「津波情報」ページで確認できます。津波警報・注意報が発表されている場合は、日本地図上に色分けで表示されます。

気象庁の配色基準では、紫が大津波警報、赤が津波警報、黄が津波注意報です。各予報区の予想津波高さ、到達予想時刻も一覧で確認できます。

過去データ・統計情報の活用法
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過去の気象データの検索方法
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気象庁の「過去の気象データ検索」ページでは、過去の気温・降水量・風速・日照時間などを観測所・日付を指定して検索できます。

この機能は、「前回の台風のとき、どのくらい雨が降ったか」「自分の地域で過去最大の雨量はどのくらいか」を調べるのに使えます。防災計画を立てるときの参考データとしても活用できます。

地域の気候・降水傾向を防災に活かす
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過去30年分の平均値を見ると、自分の地域がどの時期に雨が多いのか、最低気温がどの程度下がるのかといった傾向が分かります。

たとえば、「6月下旬〜7月上旬に降水量が最も多い」と分かっていれば、梅雨入り前に排水溝の清掃や備蓄の確認を済ませておく、という計画的な防災行動につなげられます。

まとめ|防災のために気象庁サイトでブックマークすべきページ一覧
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気象庁サイトの中から、防災目的でブックマークしておくべきページをまとめます。

  1. 天気予報(www.jma.go.jp/bosai/forecast/):日々の天気確認
  2. 警報・注意報(www.jma.go.jp/bosai/warning/):大雨・台風時の確認
  3. 雨雲レーダー(ナウキャスト):外出前・帰宅前の確認
  4. 危険度分布(キキクル):大雨時の避難判断
  5. 地震情報(www.jma.go.jp/bosai/map.html):地震発生後の確認
  6. 津波情報:地震後の津波有無の確認
  7. 台風情報:台風シーズンの進路確認

すべてを使いこなす必要はありません。まずは「雨雲レーダー」と「警報・注意報」の2つだけブックマークしておけば、日常の防災力が格段に上がります。

気象庁のサイトは、税金で運営されている「国民のための防災情報サイト」です。無料で、広告なしで、正確な情報が得られます。使わないのはもったいない。ぜひ今日からブックマークして活用してください。

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