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防災知識

台風の風速は何メートルから危険?強風・暴風・猛烈な風の基準と被害を徹底解説

更新 2026年4月10日

「台風で風速○○メートルと言われても、どのくらい危険なのかピンと来ない」

台風のニュースで「最大風速30メートル」「最大瞬間風速50メートル」といった数字を耳にしても、それが自分の生活にどう影響するのか、具体的にイメージできる方は少ないのではないでしょうか。

実は、風速15m/sを超えると傘が役に立たなくなり、20m/sを超えると看板が飛散し始め、30m/s以上になると人が立っていられなくなります。

台風の風速の分類と基準
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強風・暴風・猛烈な風の定義
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気象庁は風の強さを、風速に応じて段階的に分類しています。

分類平均風速瞬間風速の目安
やや強い風10〜15m/s20m/s前後
強い風15〜20m/s30m/s前後
非常に強い風20〜30m/s40m/s前後
猛烈な風30m/s以上50m/s以上

「最大風速」と「最大瞬間風速」の違い:

  • 最大風速:10分間の平均風速の最大値
  • 最大瞬間風速:瞬間的に吹く風の最大値(最大風速の1.5〜2倍になることもある)

ニュースで「最大風速25m/s」と報道されていても、瞬間的には40m/s近い風が吹く可能性があります。

気象庁の台風強度区分
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気象庁は台風自体の強さも段階的に分類しています。

強度最大風速
台風(表現なし)17.2m/s以上〜33m/s未満
強い台風33m/s以上〜44m/s未満
非常に強い台風44m/s以上〜54m/s未満
猛烈な台風54m/s以上

「猛烈な台風」は、建物が倒壊するレベルの風を伴います。日本に上陸する台風の多くは「強い台風」〜「非常に強い台風」の範囲ですが、近年は気候変動の影響で、上陸時の勢力が衰えにくくなっている傾向が指摘されています。

風速ごとに起きる被害の目安
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10〜15m/s:傘が差しにくくなる・高所作業危険
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生活への影響:

  • 傘が差しにくくなる(強い風になると差せなくなる)
  • 自転車の運転が困難になる
  • 高所での作業は危険(建設現場は中止基準に該当)

建物・インフラへの影響:

  • 取り付けが甘い看板がガタつく
  • 洗濯物が飛ばされる
  • 屋根の緩んだ瓦がずれる

この段階では、屋外にある飛ばされやすいものを室内に取り込む「事前対策」が必要です。

20〜25m/s:外出困難・屋根瓦飛散・立木倒壊
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生活への影響:

  • 風に向かって歩くのが困難
  • 子どもや高齢者は転倒のリスクが高い
  • 車のドアが風に持っていかれる

建物・インフラへの影響:

  • 屋根瓦やトタンが飛ばされる
  • 看板の落下・飛散が発生
  • 街路樹の枝折れ・倒木が始まる
  • 電柱の傾斜、停電が発生しやすくなる

この段階で外出は極力控えるべきです。なお、気象庁の暴風警報の発表基準は地域によって異なりますが、多くの地域で平均風速おおむね20〜25m/s前後に設定されており、20m/s台の風が予想される段階で発表されます。

30m/s以上:外出厳禁・走行中の車が横転
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生活への影響:

  • 人が立っていられない、吹き飛ばされる危険
  • 車の運転は極めて危険(横転リスク)
  • 飛来物による負傷リスクが非常に高い

建物・インフラへの影響:

  • 木造住宅の屋根が飛ぶ
  • ビルの窓ガラスが割れる
  • 電柱の倒壊、広範囲の停電
  • 鉄道・高速道路・航空便がすべて運休

風速30m/sは、2019年の台風15号が千葉県に上陸した際に記録された風速帯です。この台風では、千葉県内で約2,000本の電柱が損壊し、最大約93万戸が停電。復旧に約2週間を要しました。

自分の地域の風速予測の確認方法
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気象庁・各種サービスでの確認
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台風接近時に風速予測を確認する方法はいくつかあります。

気象庁の台風情報:

  • 台風の進路予測と暴風域(風速25m/s以上の範囲)が地図上に表示される
  • 「台風に関する気象情報」で地域別の風速予測が発表される

Windy(ウィンディ):

  • 世界中の風の動きをアニメーションで表示
  • ピンポイントで風速予測を確認できる
  • 無料で利用可能

各天気予報アプリ:

  • tenki.jp、Yahoo!天気、ウェザーニュースなどで台風情報を確認

確認のタイミング: 台風が発生した時点から進路予測を確認し、自分の地域に接近する可能性がある場合は、72時間前(3日前)から準備を開始するのが理想です。

台風前後にやるべき風対策
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屋外の物の収納・窓の補強
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台風が接近する前に済ませるべき対策をまとめます。

屋外の対策:

  • 植木鉢・プランターを室内に取り込む
  • 物干し竿を降ろして固定する
  • 自転車を倒しておく、または屋内に入れる
  • ゴミ箱・バケツなど軽いものを室内に移動
  • カーポートやテントの補強・撤去

窓の対策:

  • 雨戸がある場合は必ず閉める
  • 雨戸がない場合は、養生テープを窓ガラスの内側に貼る(飛散防止)
  • カーテンを閉めておく(ガラスが割れた際の飛散を軽減)

車の対策:

  • 可能であれば屋根のある駐車場に移動
  • 飛来物が少ない場所に駐車
  • カーポートの下は逆に危険(カーポート自体が壊れるリスク)

植木鉢・自転車など飛びやすいものへの対処
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風速25m/s以上の暴風域に入ると、屋外に放置された物体が凶器になります。

風で飛ばされやすいものリスト:

飛ばされやすさ物体対策
非常に高い洗濯ハンガー、レジ袋、ゴミ袋必ず室内へ
高い植木鉢、バケツ、ゴミ箱室内に移動
やや高い自転車、台車、看板倒す or 固定
中程度物干し竿、すだれ降ろして固定

「自分の家の物が飛んで他人の家を壊す」というケースは、実際の台風被害で非常に多い。自分の命を守るだけでなく、周囲への配慮としても事前対策は不可欠です。

まとめ|台風風速別 行動チェックリスト
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風速状況やるべきこと
10〜15m/sやや強い風屋外の飛散物を片付ける
15〜20m/s強い風不要な外出を控える
20〜25m/s非常に強い風外出禁止。窓を閉め雨戸を閉める
25〜30m/s非常に強い風(暴風警報域)窓から離れる。避難が必要なら早めに
30m/s以上猛烈な風建物内の安全な場所で待機

台風前の準備チェックリスト:

  • 屋外の飛散物をすべて室内に取り込む
  • 雨戸を閉める(ない場合は養生テープで飛散防止)
  • 停電に備えてポータブル電源・懐中電灯を準備
  • スマホの充電を満タンにする
  • 断水に備えて浴槽に水を貯める

台風の風による被害は、事前対策で大幅に軽減できます。「この程度の台風なら大丈夫だろう」という油断が、最も大きな被害を招きます。気象庁の台風情報を確認し、風速の予測に基づいて早めに対策を講じてください。

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