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台風対策

台風はいつ来る?シーズンと発生時期の傾向|風速の強さの基準も解説

更新 2026年4月10日

台風シーズンはいつ?発生・上陸の時期データ
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「台風はいつ来るの?」という素朴な疑問に、データで答えます。台風にはシーズンがあり、統計を知っておくだけで備えの質が変わります。

台風の発生ピーク(8〜9月)
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気象庁の統計(1991〜2020年の平年値)によると、台風は1年間に平均約25個発生しています。月別の発生数を見ると以下のような傾向があります。

平均発生数備考
1〜3月各0.3個前後冬季はごくまれ
4月0.6個春は少ない
5月1.0個徐々に増え始める
6月1.7個梅雨時期と重なることも
7月3.7個本格化
8月5.7個年間最多
9月5.0個上陸数最多
10月3.4個秋台風
11月2.2個季節外れの台風に注意
12月1.0個まれに発生

※出典:気象庁「台風の平年値」(統計期間:1991〜2020年)

8月と9月で年間の台風発生数の約4割を占めています。

日本への上陸件数・時期の統計
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台風が発生しても、すべてが日本に上陸するわけではありません。日本への上陸は年間平均3個程度です。

上陸のピークは8月と9月で、この2か月で年間上陸数の約7割を占めます。7月や10月の上陸も珍しくありません。

上陸コースは大きく3パターンあります。

  1. 沖縄・九州コース:夏場に多い。太平洋高気圧の南縁に沿って西寄りに進む。
  2. 四国・紀伊半島コース:8〜9月に多い。太平洋高気圧が後退し始めるとこのコースになりやすい。
  3. 関東直撃コース:秋台風に多い。偏西風に乗って速い速度で関東を直撃する。

近年の台風発生傾向(温暖化の影響)
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地球温暖化の影響で、台風の発生傾向に変化が見られています。

1つ目の変化は、台風の強さが増す傾向です。海面水温の上昇により、台風がエネルギーを得やすくなり、「猛烈な台風」の割合が増加しているという研究があります。

2つ目は、台風の移動速度が遅くなる傾向です。移動速度が遅い台風は、同じ地域に長時間にわたって雨を降らせるため、大雨被害が深刻化します。2019年の台風19号はこのパターンで、各地に記録的な大雨をもたらしました。

3つ目は、台風シーズンの長期化の可能性です。かつては10月以降の台風は少なかったですが、近年は11月や12月に強い台風が発生するケースが散見されます。


台風の風速の強さの基準
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「弱い」「並の強さ」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の基準値
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気象庁は台風の強さを最大風速で分類しています。なお、「弱い」「並の強さ」という表現は2000年から使用が廃止され、現在は以下の区分です。

分類最大風速
台風(表記なし)17.2m/s以上〜33m/s未満
強い台風33m/s以上〜44m/s未満
非常に強い台風44m/s以上〜54m/s未満
猛烈な台風54m/s以上

※出典:気象庁「台風の大きさと強さ」

「猛烈な台風」は、海上では壊滅的な被害をもたらすレベルです。2019年の台風19号は上陸時に「大型で強い」台風でしたが、それでも各地に甚大な被害を出しました。

最大風速 vs 最大瞬間風速の違い
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ニュースでよく聞く「最大風速」と「最大瞬間風速」は別物です。

最大風速は、10分間の平均風速の最大値です。台風の強さの分類はこの値を使います。

最大瞬間風速は、瞬間的に吹いた突風の最大値です。最大風速の1.5〜2倍程度になることが一般的です。

たとえば、最大風速40m/sの台風では、最大瞬間風速は60〜80m/sに達する可能性があります。建物や人に直接的なダメージを与えるのは瞬間風速のほうです。

風速と被害の関係(何m/sで何が飛ぶか)
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風速ごとの被害目安を表にまとめます。日常生活でイメージしやすいように具体例を挙げます。

風速体感・被害の目安
10m/s傘がさしにくくなる
15m/s風に向かって歩けなくなる。看板が揺れる
20m/s立っていられないことがある。小枝が折れる
25m/s屋根瓦が飛び始める。トタン屋根が剥がれる
30m/s走行中の車がハンドルを取られる。電柱が折れることも
35m/sブロック塀が倒壊する。自動販売機が倒れる
40m/s木造住宅の屋根が飛ぶ。身体が浮くような感覚
50m/s以上鉄骨構造物も被害。外にいると命の危険

風速20m/s以上では外出を控え、30m/s以上では絶対に外に出ないでください。


台風の強さ別 被害と対策
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風速15m/s以上:傘が壊れ始める
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強風域(風速15m/s以上)に入ると、傘は役に立たなくなります。雨合羽があれば使い、なければ濡れることを前提に行動してください。

この段階では外出は可能ですが、飛来物に注意が必要です。建設現場の足場やトタン板が飛んでくる事故が毎年報告されています。

風速20m/s以上:外出危険
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風速20m/sを超えると、歩行が困難になります。子どもや高齢者は転倒のリスクが高く、外出は避けてください。

自動車の運転も危険です。横風を受けて車線を逸脱する事故が起きやすくなります。特に橋の上やトンネルの出口など、風が強くなりやすい場所は注意が必要です。

風速30m/s以上:構造物被害
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風速30m/sを超えると、建物自体に被害が出始めます。屋根瓦の飛散、窓ガラスの破損、看板の落下などが発生します。

この風速では、外にいると飛来物で命を落とす危険があります。雨戸を閉め、窓から離れた部屋で過ごしてください。雨戸がない窓にはガムテープを十字に貼ることで、ガラスの飛散をある程度防げます。

風速50m/s以上:壊滅的被害
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猛烈な風速50m/s以上では、木造住宅の全壊、電柱の倒壊、大型車両の横転が発生します。鉄筋コンクリート造の建物でも外壁が損傷することがあります。

2018年の台風21号では、大阪で最大瞬間風速58.1m/sを記録し、関西国際空港の連絡橋にタンカーが衝突する事態が発生しました。このレベルの台風が来る場合は、事前の避難が命を守る唯一の手段です。


台風接近の見極め方
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台風注意報・警報・特別警報の違い
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気象庁が発表する注意報・警報・特別警報の違いを整理します。

種類意味発表基準
注意報注意を呼びかける災害が起きるおそれがある
警報厳重な警戒を呼びかける重大な災害が起きるおそれがある
特別警報命の危険が迫っている数十年に一度の台風・大雨

特別警報が発表された時点では、すでに災害が発生しているか差し迫った状況です。特別警報を待ってから避難するのでは遅い場合があります。警報の段階で避難の判断をしてください。

暴風域・強風域の確認方法
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気象庁の台風情報で、暴風域(赤い円)と強風域(黄色い円)の範囲を確認できます。

  • 暴風域:風速25m/s以上の範囲。この中では外出は命の危険がある。
  • 強風域:風速15m/s以上の範囲。外出は困難になり始める。

暴風域が自分の地域にかかる予想であれば、暴風域に入る前に備えを完了させてください。

進路が逸れても油断してはいけない理由
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台風の中心が自分の地域を通らなくても、強風域に入るだけで十分な被害が出ます。また、台風から離れた地域で線状降水帯が発生し、記録的な大雨になることもあります。

2020年の台風10号は九州に上陸しませんでしたが、接近しただけで暴風による被害が広範囲に発生しました。進路が逸れたからといって安心するのは危険です。


よくある質問(FAQ)
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台風の進路はなぜ変わる?
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台風の進路は主に太平洋高気圧と偏西風によって決まります。太平洋高気圧の勢力が変化すると、台風の進路も変わります。特に転向点(北上から東よりに変わるポイント)付近では進路予測の不確実性が大きくなります。

台風の「目」に入ると安全?
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台風の目の中は一時的に風が弱まり、空が晴れることがあります。しかし、目を通過すると反対側の暴風が再び襲来します。「目に入った=台風が去った」と誤解して外出すると、危険な目に遭います。

温暖化で台風は増える?
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台風の「数」が増えるかどうかは不確実ですが、「強い台風の割合が増える」という予測は多くの研究で一致しています。また、台風の移動速度が遅くなり、同じ場所に長時間大雨を降らせるリスクも指摘されています。

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