冠婚葬祭のマナー

祝儀袋・不祝儀袋 早見表|金額相場・水引・表書き

このページの要点

結婚・出産・葬儀・法要などで使う祝儀袋と不祝儀袋を、金額相場・水引の種類・表書き・お返しまで一覧で確認できる早見表です。地域差や関係性に迷う場面でも無難な対応を確認できます。

慶弔の場で金封を用意するとき、毎回迷いやすいのが「水引の色と結び方」「表書き」「金額」「中袋の書き方」です。場面ごとの違いを一覧でまとめておくと、急な連絡でも迷わずに準備できます。

水引、結び方、表書きの3点で選ぶ

祝儀袋、不祝儀袋は「水引の色」と「結び方」と「表書き」の3点で誤らないように選びます。慶事は紅白、金銀、弔事は黒白、黄白、双銀を使い、結婚と弔事は結び切り(あわじ結び含む)、それ以外の慶事は蝶結びを選ぶのが基本です。

用途別 早見表

場面水引の色結び方表書き
結婚祝い紅白、金銀結び切り(あわじ結び)寿/御結婚御祝/御祝
出産祝い紅白蝶結び御出産御祝/御祝
入学、卒業祝い紅白蝶結び御入学御祝/御卒業御祝
昇進、栄転祝い紅白蝶結び御昇進御祝/御栄転御祝
開店、開業祝い紅白蝶結び御開店御祝/祝御開業
受賞、叙勲紅白、金銀蝶結び御祝/祝御受賞/祝御叙勲
新築祝い紅白蝶結び御新築御祝/御祝
仏式の葬儀黒白、双銀結び切り御霊前(四十九日前)/御仏前(以後)
神式の葬儀黒白、双白結び切り御榊料/御玉串料/御神前
キリスト教式白封筒(水引なし)お花料/御花料
法要(仏式)黄白、双銀結び切り御仏前/御供物料
病気見舞い紅白(結び切り)結び切り御見舞
退院、快気内祝紅白結び切り快気祝/全快内祝

「結び切り」は一度きりであってほしい場面、「蝶結び」は何度繰り返してもよい場面と覚えると間違いません。結婚は「一度きりが望ましい」ため結び切り、出産や入学は「何度あってもよい」ため蝶結びです。

金額相場の早見表

金額は関係性で大きく変わります。社内の慶弔規程がある場合はそちらを優先してください。

慶事の金額相場(個人で出す場合の目安)

場面NGOK
結婚祝い(友人、同僚)1万円未満/3万円超を独断で3万円を基準に関係性で増減
結婚祝い(取引先)個人名義で勝手に判断上司、総務と確認のうえ会社名義で3〜5万円
出産祝い受け取りにくい高額5,000〜1万円(友人、同僚)/1万〜2万円(部下、上司)
昇進、栄転祝い現金のみで済ます5,000〜1万円(同僚)/1万〜3万円(取引先は会社名義)
開店、開業祝い個人で1万円以下取引先は会社名義で1万〜3万円

弔事の金額相場(個人で出す場合の目安)

場面NGOK
通夜、葬儀(友人、同僚)4、9を含む金額(4千円、9千円)5千円〜1万円
通夜、葬儀(上司、取引先)関係性に関わらず一律1万〜3万円(部下、後輩は5千〜1万円)
通夜、葬儀(親族)5千円程度1万〜10万円(関係の深さで増減)
法要(仏式)香典袋の使い回し5千〜1万円(御仏前として)

避ける金額は「4(死)」「9(苦)」を含む数字です。慶事では奇数(1、3、5)が好まれ、偶数は「割れる」として避けられる傾向ですが、近年は2万円を「ペア」として許容するケースもあります。

中袋(中包み)の書き方

中袋には金額、住所、氏名を書きます。表書きと整合させないと、受け取った側が記録できません。

項目慶事弔事
表面(金額)「金 壱萬円」と漢数字(旧字体)で書く「金 壱萬円」と漢数字で書く
裏面(住所)縦書きで郵便番号、住所、氏名縦書きで郵便番号、住所、氏名
筆記具黒の筆ペン、サインペン弔事は薄墨が基本(最近は黒でも可)

金額は「一」「二」「三」ではなく「壱」「弐」「参」「萬」「圓」と書くのが正式です。電子的に書く必要はありませんが、改ざんされにくいという意味があります。

のし袋を選ぶときに注意したいこと

  • 表書きは毛筆または筆ペンで書く。ボールペン、サインペンは略式
  • 弔事は薄墨(涙でにじんだ)で書くのが基本。最近は通常の黒でも許容
  • 新札の扱い: 慶事は新札、弔事は新札を避ける(あらかじめ準備していた印象を与えない)
  • 包む向き: 慶事は上向き(受け取り側から見て折り返しが下)、弔事は逆(折り返しが上)
  • 金額に見合う袋: 1万円までは印刷の水引、3万円以上は本物の水引付き、10万円以上は豪華なもの

お返し(内祝い、香典返し)の相場

いただいた金額に対するお返しの目安

場面NGOK
結婚内祝もらった金額と同額もらった金額の半額〜3分の1
出産内祝もらった金額より高額もらった金額の半額〜3分の1
香典返しもらった金額の半額未満で簡素香典額の半額〜3分の1(四十九日後に)
快気内祝もらった金額より高額もらった金額の半額〜3分の1

香典返しは「忌明け」(仏式では四十九日後)に贈るのが一般的ですが、近年は当日返し(会葬御礼と一緒に渡す)も増えています。

困ったときの判断軸

  1. 社内に慶弔規程があれば、まずそれに従う
  2. 会社として送るか、個人として送るかを最初に決める
  3. 関係性、地域、宗派で迷ったら、関係の近い人や葬儀社、百貨店の慶弔売場で確認する
  4. 表書きで迷ったら、最も無難な「御祝」「御霊前」を選ぶ

冠婚葬祭は地域や宗派による差が大きい領域です。「これで絶対正しい」よりも「失礼にならない無難な選択」を優先してください。具体的な場面別の作法は婚のマナー葬のマナー祭のマナーで詳しく解説しています。

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地域、宗派、会社規程で変わる確認項目

のし袋、不祝儀袋の作法は地域、宗派、会社の慣習によって異なります。「絶対にこれが正しい」という答えはないため、迷った場合は以下の項目を確認してから対応してください。

確認項目変わりやすいポイント確認先
水引の色、種類弔事:黒白、双銀、黄白(西日本)。祝事:紅白、金銀地域の慣習、葬儀社、百貨店慶弔売場
表書き宗派により「御霊前」「御玉串料」「御花料」など異なる宗派、喪家に確認
金額4、9を含む金額を避ける慣習あり(地域による)地域の慣習
連名の書き方2名:右から格上順。3名:中央、右、左。4名以上:「〇〇一同」社内慣習、上司への確認
会社名義の場合代表者名+会社名、または会社名のみ社内慶弔規程、上司

名義別の書き方

立場書き方
会社として会社名のみ、または代表者名を右に、会社名を左に小さく
部署有志「〇〇部一同」と中央に書く。金額は連名分をまとめて
個人として姓名のみ。夫婦連名の場合は夫の名を中央、妻の名をその左に

最後に確認

  • 水引の色と結び方が場面に合っているか確認する
  • 表書きの言葉が場面と宗派に合っているか確認する
  • 金額が4、9を含んでいないか確認する
  • 中袋に金額、住所、氏名を漢数字で書く
  • 慶事は新札、弔事は新札を避ける
  • お返しの金額、時期を把握している
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