のし・水引の基本マナー

ギフトに欠かせない「のし」と「水引」の基本マナーを解説。シーン別の使い分けや書き方をご紹介します。

のし・水引とは

贈り物には「のし紙」をかけるのがマナーです。のし紙には「のし(熨斗)」「水引」「表書き」「名入れ」の要素があります。

どのシーンに何を使えばいいか、最初は迷いますが、基本のルールを覚えてしまえば大半のシーンに対応できます。

水引の種類と使い分け

蝶結び(花結び)

何度あっても良いお祝いに使います。ほどいてまた結べる形から「繰り返してほしいこと」を表します。

  • 出産祝い・出産内祝い
  • 入学祝い・入学内祝い
  • お中元・お歳暮
  • 長寿祝い(還暦・古希など)
  • お年賀

結び切り(固結び)

一度きりが良いことに使います。ほどけない形から「繰り返してほしくないこと」を表します。

  • 結婚祝い・結婚内祝い
  • 快気祝い(病気は繰り返してほしくない)
  • 弔事全般(香典返し、法要など)

水引の色

シーン水引の色
一般的なお祝い紅白
結婚祝い(正式)金銀、紅白
弔事黒白、双銀
関西の弔事黄白

のしの有無

シーンのし
慶事(お祝い)あり
弔事(香典返しなど)なし(水引の掛け紙のみ)
生鮮食品・魚介類なし(本来ののルール)

主なシーン別 表書き一覧

シーン表書き水引のし
結婚祝い御結婚御祝・寿金銀結び切りあり
結婚内祝い内祝・寿紅白結び切りあり
出産祝い御出産御祝・御祝紅白蝶結びあり
出産内祝い内祝紅白蝶結びあり
入学祝い御入学御祝・御祝紅白蝶結びあり
快気祝い快気祝・快気内祝紅白結び切りあり
香典返し志・満中陰志黒白結び切りなし
お中元御中元紅白蝶結びあり
お歳暮御歳暮紅白蝶結びあり
お年賀御年賀・御年始紅白蝶結びあり
新築祝い御新築祝紅白蝶結びあり
暑中見舞暑中御見舞水引なしでも可なし

内のし・外のしの使い分け

方法特徴向いている場面
外のし包装紙の上にのし紙直接手渡し、お祝いの席
内のし品物にのし紙、その上を包装紙で包む配送(輸送中の汚れを防ぐ)、控えめな場面

香典返しや内祝いは内のしにする方が多いです。手渡しのお祝いは外のしが正式ですが、配送時は内のしが安全です。

名入れの書き方

  • フルネーム(目上の方や正式な場面)
  • 姓のみ(同僚・友人など親しい間柄)
  • 連名2名の場合:右から目上の順に。夫婦連名は右に夫、左に妻
  • 連名3名以上の場合:代表者名+「外一同」か「○○一同」
  • 会社名義の場合:会社名の後に贈り主の部署・氏名

迷ったら、デパートや通販の担当者に相談すれば、シーンに合ったのし紙を選んでもらえます。

よくある質問

Q

のし(熨斗)とは何ですか?

A

のしは贈り物に添える飾りで、もともとはアワビを薄く伸ばした「熨斗鮑」が由来です。現在は印刷されたのし紙が一般的で、お祝い事の贈り物に付けます。弔事には付けません。

Q

水引の色はどう使い分けますか?

A

慶事(お祝い事)には紅白や金銀、弔事(お悔やみ事)には黒白や黄白を使います。結婚祝いには金銀が一般的です。

Q

蝶結びと結び切りの違いは?

A

蝶結び(花結び)は何度あっても良いお祝い(出産、入学、お中元など)に使います。結び切りは一度きりが良いこと(結婚、快気祝い)や弔事に使います。

Q

内のしと外のしの違いは?

A

内のしは包装紙の内側にのし紙を付ける方法で控えめな印象。外のしは包装紙の外側に付け、直接手渡しする場合に適しています。配送の場合は内のしにすると輸送中に汚れるのを防げます。

Q

表書きの名前はどう書きますか?

A

フルネームが基本ですが、親しい間柄では名字のみでも可。連名の場合は右から目上の人を書きます。3名を超える場合は「○○一同」と書くか、代表者名の左に「外一同」と添えます。

Q

のし紙は食品・生鮮品にも付けていい?

A

もともとのしはアワビ(海産物)が由来のため、魚介類や肉類には「のし」をつけないのが本来のマナーです。ただし現代では一般的なのし紙(のしあわびなしの水引のみ)を使うか、店舗に相談するとよいでしょう。

Q

のしをつけるシーンとつけないシーンは?

A

慶事(お祝い全般)は基本的にのしをつけます。弔事はのしなしの黒白水引の掛け紙を使います。お中元・お歳暮にはのしをつけるのが正式ですが、省略されることも増えています。

Q

略式でいい場合はある?

A

友人へのカジュアルな贈り物や、ちょっとした手土産にはのし紙を省略しても問題ありません。ただし、冠婚葬祭など公の場での贈り物、目上の方への贈り物には正式なのし紙をつけましょう。