週次レビュー

英語名 Weekly Review
読み方 ウィークリー レビュー
難易度
所要時間 30分〜1時間(週1回)
提唱者 デビッド・アレン(GTDの週次レビュー)を基に多くのバリエーションが生まれた
目次

ひとことで言うと
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毎週決まった時間に「先週どうだったか」を振り返り、「来週何をするか」を決める。たった30分〜1時間のこの習慣が、1週間の質を劇的に変える。振り返らない1週間は、同じミスを繰り返し、大事なことを先送りし続ける1週間

押さえておきたい用語
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押さえておきたい用語
Big 3
来週絶対に達成する3つのこと。週の最重要タスクを3つに絞ることで、優先順位が明確になり月曜朝から迷わず動ける。
システム更新
タスクリスト・カレンダー・メールを最新の状態に整理する作業。週1回のメンテナンスでシステムの信頼性を保つ。
定点観測
毎週の満足度やエネルギーレベルを記録し、時系列で変化を追うこと。数週間分のデータが「何が効いているか」のパターンを見せてくれる。
曜日固定
週次レビューを毎週同じ曜日・同じ時間に行うルール。習慣化の最大のコツは「いつやるか迷わない」こと。

週次レビューの全体像
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① 振り返り(15分)完了 / 未完了 / 学びうまくいったこと、いかなかったこと今週の満足度を10段階で記録エネルギー高/低の日を把握③ 来週の計画(15分)Big 3 を決める今週、絶対に達成する3つを選ぶ曜日ごとにタスクを配置予定の70%程度に留める② システム更新(10分)タスク・カレンダーを最新に✓ 完了にチェック / 不要を削除✓ メール受信箱を整理✓ 連絡待ちリストを確認★ 月曜朝から迷わず動ける「何やればいい?」がゼロに抜け漏れが減る重要なことに時間を使える毎週の満足度が上がるおすすめタイミング: 日曜20:00〜20:30曜日と時間を固定し、カレンダーに繰り返し予定で入れる
週次レビューの3ステップ
1
振り返り(15分)
完了・未完了・学び・満足度を記録
2
システム更新(10分)
タスクリスト・カレンダー・メールを整理
来週の計画(15分)
Big 3を決め、曜日ごとにタスク配置

こんな悩みに効く
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  • 金曜日に「今週何やったっけ?」と思い出せない
  • タスクリストが溜まる一方で、整理する時間がない
  • 重要だけど緊急でないことが、いつまでも進まない

基本の使い方
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ステップ1: 先週を振り返る(15分)

以下の質問に答える:

完了の確認:

  • 今週完了したタスクは何か?
  • 達成できたことは何か?
  • 未完了のタスクは何か?なぜ?

学びの確認:

  • 今週うまくいったことは何か?
  • うまくいかなかったことは何か?
  • 来週に活かせる教訓は何か?

感情の確認:

  • 今週の全体的な満足度は?(1〜10)
  • エネルギーが高かった日・低かった日は?
  • 何にストレスを感じたか?

紙に書くこと。 頭の中だけで振り返ると、浅い振り返りで終わる。

ステップ2: システムを更新する(10分)

タスク管理ツール・カレンダーを最新の状態にする。

チェックリスト:

  • 完了タスクにチェックをつけた
  • 新しいタスクを追加した
  • 不要なタスクを削除した
  • カレンダーの予定は最新か
  • メールの受信箱を処理した(ゼロにする or 整理する)
  • 連絡待ちリストを確認した

システムが古いと信頼できなくなり、結局頭の中で管理し始める。 週1回の更新でシステムの信頼性を保つ。

ステップ3: 来週の計画を立てる(15分)

来週の「Big 3」を決める: 来週、これだけは絶対に達成する3つのことを選ぶ。

  • Big 1: ___________
  • Big 2: ___________
  • Big 3: ___________

曜日ごとにタスクを配置:

  • 各曜日に2〜3個の重要タスクを割り当てる
  • すでに入っている予定の合間に作業時間をブロックする
  • 詰め込みすぎない(予定の70%程度に留める)

「何曜日に何をやるか」が決まっていると、朝の迷いがなくなる。

具体例
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例1:会社員が日曜夜30分の週次レビューで仕事の質を変える

振り返り(15分):

  • 完了: 企画書提出、クライアントミーティング3件、ジム2回
  • 未完了: ブログ記事の執筆(時間が取れなかった)、部屋の掃除
  • 学び: 火曜と水曜に会議が集中して、集中作業の時間がなかった → 来週は木曜を「ノー会議デー」にする
  • 満足度: 6/10

システム更新(5分):

  • タスクリストを整理。「いつかやる」に3個移動
  • 金曜に入っていた飲み会がキャンセル → 空いた時間に「ブログ執筆」を入れる

来週の計画(10分):

  • Big 1: 新規プロジェクトの提案書を完成させる
  • Big 2: ブログ記事を1本公開する
  • Big 3: ジムに3回行く

30分の投資で、月曜朝から迷わず動ける。「何やればいいんだっけ?」がゼロになった。

例2:フリーランスデザイナーが金曜夕方の週次レビューで収入を安定化

Before: 案件が来たら対応、なければ焦るの繰り返し。月収15万〜45万円の波が大きい。

週次レビュー導入(毎週金曜16:00〜16:45):

振り返り項目に独自の指標を追加:

  • 今週の売上: ○○万円
  • 今週の営業アクション: △件(提案書送付・DMなど)
  • パイプライン(受注見込み): ○件/○万円
  • 満足度: 7/10

Big 3の例(ある週):

  • Big 1: A社のLP制作を納品する
  • Big 2: ポートフォリオに新作を3点追加する
  • Big 3: 見込み客2社に提案書を送る

After(3ヶ月後): 毎週の「営業アクション数」を追跡したことで、受注が途切れなくなった。月収が25万〜35万円の安定レンジに。「振り返りに売上と営業を入れたら、収入の不安が消えた。数字を見る習慣が最大の安定装置」。

例3:大学生が週次レビューで成績とバイトと就活を両立

Before: 課題の締切に追われ、バイトのシフトに振り回され、就活の準備が「いつか」のまま。GPA2.5で焦り。

週次レビュー導入(毎週日曜11:00〜11:30、カフェで):

振り返りテンプレート:

  • 授業: 出席率○%、課題提出○/○件
  • バイト: 今週○時間、月の目標○万円に対して○%
  • 就活: 今週やった準備(ES添削、OB訪問など)
  • 自由時間: ○時間(減りすぎていないか?)

Big 3の例(ある週):

  • Big 1: マーケティング論のレポート提出(水曜締切)
  • Big 2: 志望企業3社のES下書き
  • Big 3: TOEIC単語帳30ページ

After(1学期後): 課題の提出遅れゼロ、GPA2.5→3.2に向上。就活もES10社提出済み。「日曜の30分で1週間をコントロールできるようになった。友達に見せたら『これやりたい』と5人に広まった」。

やりがちな失敗パターン
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  1. 時間を固定しない — 「金曜のどこかでやろう」だとやらない。曜日と時間を固定する(例: 毎週日曜の20:00〜20:30)。カレンダーに繰り返し予定で入れる
  2. 振り返りだけで計画がない — 振り返りは大事だが、来週の計画がないと行動が変わらない。「Big 3」を決めるところまでやって初めて意味がある
  3. 完璧にやろうとして時間がかかる — 週次レビューは30分で十分。2時間かけるくらいなら、30分の雑なレビューを毎週続けるほうがはるかに価値がある
  4. すぐ効果を求めて3週間でやめる — 1回のレビューで劇的な変化はない。4週間続けると「パターン」が見えてきて、8週間で生活の質が明確に変わる。最低2ヶ月は続ける

まとめ
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週次レビューは「1週間を振り返り、来週を計画する」30分の習慣。これだけで、タスクの抜け漏れが減り、重要なことに時間を使えるようになり、毎週の満足度が上がる。日曜の夜か金曜の午後に30分。この小さな習慣が、1年後に大きな差を生む。