レジャープランニング

英語名 Leisure Planning
読み方 レジャープランニング
難易度
所要時間 15〜30分(週1回の計画)
提唱者 レジャー学・ポジティブ心理学の研究に基づく余暇設計法
目次

ひとことで言うと
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休日も「計画」したほうが満足度が高い。ダラダラ過ごす休日より、意図的にデザインした休日のほうが、心身のリフレッシュ効果が高いことが研究でわかっている。「何しよう…」と考えているうちに夕方になる、を終わりにする手法。

押さえておきたい用語
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押さえておきたい用語
回復系レジャー(Recovery)
睡眠、入浴、マッサージなど体と心のエネルギーを補充するタイプの余暇活動のこと。疲労が大きいときに優先すべきカテゴリ。
刺激系レジャー(Stimulation)
スポーツ、旅行、友人との外出などポジティブな興奮やエネルギーを生み出すタイプの余暇活動のこと。マンネリ打破に効果的。
没頭系レジャー(Flow)
趣味、創作、DIYなどフロー状態に入って時間を忘れるタイプの余暇活動のこと。研究では最も満足度が高い休日の過ごし方。
メインイベント方式
週末の「これだけはやる」を1つだけ決めておく休日設計法のこと。1つ決まっていれば他の時間の組み立てが容易になる。

レジャープランニングの全体像
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レジャープランニング:3種の余暇をバランスよく配置する
1. 3種類を理解回復・刺激・没頭バランスを意識する2. メインイベント1つ「これだけはやる」を金曜夜に決めておく3. やらないリスト仕事メール・SNS等意識的に遮断する回復系睡眠・入浴・マッサージ刺激系スポーツ・旅行・友人没頭系趣味・創作・DIY
レジャープランニングの3ステップ
1
3種を理解
回復・刺激・没頭のバランス
2
メインイベント
「これだけはやる」を1つ決定
やらないリスト
仕事メールやSNSを遮断

こんな悩みに効く
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  • 休日にスマホを見ていたら1日が終わった
  • 休んだはずなのに、月曜日にリフレッシュ感がない
  • やりたいことはあるのに、結局何もしない週末が多い

基本の使い方
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ステップ1: 3種類の余暇を理解する

余暇には3つのタイプがあり、バランスが大事。

① 回復系(Recovery):

  • 睡眠、昼寝、入浴、マッサージ
  • 目的: 体と心のエネルギーを回復する
  • 平日の疲れが大きいときに優先

② 刺激系(Stimulation):

  • スポーツ、旅行、新しい体験、友人との外出
  • 目的: ポジティブな感情とエネルギーを得る
  • 日常にマンネリを感じているときに効果的

③ 没頭系(Flow):

  • 趣味、創作、DIY、料理、ゲーム
  • 目的: フロー状態に入って充実感を得る
  • 最も満足度が高い休日の過ごし方

「回復系だけ」だとダラダラで終わり、「刺激系だけ」だと疲れる。3つをバランスよく配置する。

ステップ2: 週末の「メインイベント」を1つ決める

週の後半(木曜〜金曜)に、週末の「これだけはやる」を1つ決める

例:

  • 「土曜の午前中にカフェで本を読む」(没頭系)
  • 「日曜に友人とハイキングに行く」(刺激系)
  • 「土曜の午後に温泉に行く」(回復系)

メインイベントが1つ決まっていると、それを軸に他の時間を組み立てられる。 「何しよう…」の時間がなくなる。

ポイント:

  • 金曜の夜に「明日の朝何するか」だけ決めておく
  • 予約が必要なものは先に予約する(行動のハードルが下がる)
  • パートナーや友人を巻き込むと実行率が上がる
ステップ3: 「やることリスト」と「やらないリスト」を作る

やることリスト(3つまで):

  • メインイベント1つ + 小さなやりたいこと2つ
  • 例: ハイキング / 読みかけの本を読む / 新しいレシピに挑戦

やらないリスト(これが重要):

  • 仕事のメール・Slackを見ない
  • 目的のないSNS閲覧をしない
  • 予定を詰め込みすぎない
  • 「〜しなきゃ」の家事は最小限にする

「やらないリスト」がないと、休日が仕事の延長になる。 意識的に「やらない」と決めることがリフレッシュの鍵。

具体例
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例1:無計画な休日vs計画した休日の満足度比較

Before(無計画な休日):

  • 土曜 10:00: 起床。スマホをダラダラ見る
  • 11:00: 「何しよう…」と考えながらSNS
  • 12:00: コンビニで昼食
  • 13:00〜17:00: Netflix(4時間)
  • 18:00: 「何もしなかった…」と罪悪感
  • 日曜: 溜まった家事。夕方から「明日仕事か…」のブルー
  • 月曜の気分: リフレッシュ度 2/10

After(レジャープランニングあり):

  • 金曜夜に計画: 「土曜午前はカフェで読書、午後は公園ランニング。日曜は友人とランチ」
  • 土曜 8:00: 起床。お気に入りのカフェへ(没頭系)
  • 10:00: 読書2時間。集中して1冊読了
  • 12:00: 自炊ランチ(新レシピに挑戦)
  • 14:00: 公園でランニング30分(回復系+刺激系)
  • 16:00: のんびり入浴(回復系)
  • 日曜 11:00: 友人とランチ(刺激系)
  • 14:00: 来週の準備(軽く)
  • 16:00: 自由時間
  • 月曜の気分: リフレッシュ度 8/10

同じ48時間なのに、満足度が4倍。違いは「意図的に計画したかどうか」だけ。

例2:子育て中の夫婦がレジャープランニングで「自分の時間」を確保

背景: 3歳の子どもがいる共働き夫婦。休日は子どもの世話で終わり、2人とも「自分の時間がない」とストレス

レジャープランニングの導入:

  • 金曜夜の15分で週末を設計
  • 交代制: 土曜午前は夫が子守→妻フリー、土曜午後は妻が子守→夫フリー
  • 家族イベント: 日曜午前は3人で公園(刺激系)
  • やらないリスト: 休日の家事は最低限。夫婦とも仕事メールは見ない

1ヶ月後の変化:

  • 妻の「自分の時間」: 週0時間 → 週4時間
  • 夫の「自分の時間」: 週0時間 → 週4時間
  • 夫婦のストレス度(10段階): 妻8/夫7 → 妻5/夫4
  • 家族で過ごす時間の質も向上(「やらなきゃ」ではなく「楽しい」になった)

計画なしだと「誰も休めない休日」になるが、15分の設計で全員が休める休日に変わった。

例3:在宅ワーカーが「仕事と休日の境界」を取り戻す

背景: フルリモート勤務。仕事部屋=自室のため、休日も「ちょっとだけメール確認」してしまい、オンオフの切り替えができない

レジャープランニングの導入:

  • やらないリスト最優先: 土日はPCを閉じたまま。仕事アプリの通知をOFF
  • メインイベント: 必ず外出を1つ入れる(物理的に仕事環境から離れる)
  • 土曜のルーティン化: 午前カフェ→午後ジム→夕方読書

3ヶ月間の変化:

  • 休日の仕事メール確認: 日5回 → 0回
  • 月曜の業務パフォーマンス(自己評価10段階): 5 → 8
  • 「仕事の不安」が頭をよぎる頻度: 休日中ほぼ常時 → 日曜夕方のみ

「休む計画」を立てないと、在宅ワーカーは365日働き続けてしまう。レジャープランニングは「休むことを仕組み化する」技術。

やりがちな失敗パターン
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  1. 予定を詰め込みすぎる — 休日が「こなすスケジュール」になると逆に疲れる。メインイベントは1つだけ。余白を多めに残す
  2. 「計画=義務」になる — やりたくなくなったら変えていい。計画は「ガイドライン」であって「ノルマ」ではない
  3. 回復系ばかりになる — 寝てNetflix見て終わるのは「回復」ではなく「無気力」。体を動かす系の活動を1つ入れると、実は回復効果も高い
  4. パートナーとの調整をしない — 自分だけ計画しても、相手の予定と衝突すると実行できない。金曜夜に5分、お互いの週末の希望を共有するだけで実現率が上がる

まとめ
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レジャープランニングは「休日を計画する」だけで、リフレッシュ効果が劇的に上がるシンプルな手法。回復・刺激・没頭の3種類をバランスよく配置し、メインイベントを1つ決めておく。金曜の夜に15分、週末の計画を立てるだけで、月曜の自分が変わる。